「意思。」放浪記(1962) Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
意思。
林芙美子の自伝的小説、ということは知っていましたが未読のまま鑑賞。
間借り、木賃宿、その日暮らし。働けど働けどの日々の中、私の人生こんなもんじゃない、書いて書いて書き続ける。売れなくても、さっぱり目が出なくても、一寸先が闇であっても。
センスもさることながら、続けていく意思力、その力強さがうかがえた。
何度も失敗する男関係、他の文芸仲間とのやりとり、裸の自分を開示する、その覚悟が潔くて良かった。
また、就活の様子の第三者から見た滑稽さは、今みても何かしら感じる処がありました。
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