「眠狂四郎の原形がここに始まっています」斬る(1962) あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
眠狂四郎の原形がここに始まっています
傑作です
冒頭から異常な緊迫感が終盤まで続いていきます
新藤兼人の脚本は見事な構成です
まるで研ぎ澄まされた剣のように無駄がないのです
時代劇と言えばチャンバラ
本作はそのチャンバラそのものに焦点が当てられています
しかし剣劇ではなく、その刀のもたらす鋭さそのものを描いています
市川雷蔵の殺陣は正直甘く感じます
しかし、中盤以降のニヒルな演技はそんなことをどうでもよいことだと言い切れる凄さです
明らかに眠狂四郎の原形がここに始まっています
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