伝七捕物帖 影のない男

劇場公開日

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解説

土師清二、城昌幸、陣出達朗原作『小説倶楽部』所載『からくり女難』より柳川真一が脚色、「いかすじゃねぇか三度笠」の深田金之助が監督した伝七捕物帖。撮影は「八幡鳩九郎」の脇武夫。

1962年製作/83分/日本
配給:東映

ストーリー

美人年増と浮名を流す両国広小路の御新造お島が殺された。容疑者としてつかまったのはこれも江戸で名高い目明しの伝七の義弟だというので、事件は面倒になった。おかげで伝七は十手を召し上げられたが、ヤクザから足を洗おうとしていた健太を信じて独自の行動を開始した。殺しの現場であるお島の家に赴いた伝七は、そこで大阪の天満与力小河内又十郎に会った。彼は麻薬を流す梵字屋徳兵衛を追って江戸へやって来たのだ。お島のところには、たびたび大阪からの飛脚が来ていたという。伝七はお島殺しがただの殺しではないとにらんで梵字屋の乾分重蔵をさぐったが、すでに彼は何者かに殺されていた。そんな時、健太が恋人お時に逢いたさに破牢した。しかも運悪く南蛮屋敷の馬次郎が殺された現場に居合せた。現場検証に来た伝七は、眼帯をかけた男が死体を凝視しているのに不審を抱き後を追ったが尾行を感づかれ逃げられた上、何者かの手裏剣に危うく命を落すところだった。その眼帯の男、実は梵字屋の乾分長柄の岩吉で、お島、馬次郎と身内の者が次々と殺されるのは、利益を一人占めしようとする南蛮屋敷支配人王竜仁の仕業と思い込み、その真偽を確かめに来たのだ。だが、真犯人が全く意外な人間である事を気づいた時、王のために殺されてしまった。岩吉が梵字屋だと感違いした王は、人違いと知って凝然とした。立ちすくむ彼の前に現れたのは又十郎だった。「あんたが梵字屋……」と言いおわらぬうちに、又十郎実は梵字屋の一刀が王の肩に打ちおろされた。「俺の正体を知ったものは消えてもらう。お前は俺の身代りとして死ぬんだ」と、不敵につぶやく又十郎。彼は“梵字屋”を抹消して又十郎として生きのびようという魂胆だ。しかし、又十郎を追って来た伝七に見破られてしまった。小指のない男が犯人であると言う伝七の証言と、犯人のやり方が武士上がりの人間であるとにらんだ伝七の推量たった。「流石は伝七」と又十郎、拳銃をとり出して逃れようとした。だが、かけつけた健太は又十郎の拳銃をはねとばした。それでも必死に逃れんとする又十郎の行手を阻んだのは、捕方陣だった。事件は無事に収まった。伝七に十手が返されたのは勿論、無事を証明された健太は、目明し二代目となった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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