ソーラン渡り鳥

劇場公開日:

解説

「のこされた子とのこした母と」の浅井昭三郎のオリジナル・シナリオを「色の道教えます 夢三夜」の加戸敏が監督した股旅歌謡もの。撮影は「のこされた子とのこした母と」の竹村康和。

1962年製作/71分/日本
配給:大映
劇場公開日:1962年5月27日

ストーリー

ここ北海道の江差の港には、毎年鰊の頃になると多勢の男たちが集って来る。その中の一人新三は、いつか土地の娘お妙と愛し合うようになった。彼は江戸の行徳一家の身内だったが、つまらぬいざこざからこの北国まで流れて来ていたのだ。ある日、土地の漁師達ともん着を起した新三は、これを機に江戸へ帰ることにした。新三の出発の日、お妙は母の急病で見送ることが出来なかった。そんな別れ方をした新三は、仲間の病気のため釜石の安宿に泊っていたが、そこで彼は江差港で顔なじみの鳥追いの姉妹、おこま、おとりに出逢った。姉妹の口から新三は、母に死なれたお妙が自分を追って旅に出たことを知った。一方、江戸へ向うお妙は、途中お仙という女と知り合った。道中を共にした二人はある宿で、偶然、行徳一家の乾分が新三を亡き者にしようと相談しているのを耳にした。そんな時、ばったり新三の仲間為五郎と出逢ったお妙は、さっそく一部始終を告げ彼らと落ち合う場所をしめし合せた。それを知ったお仙は、金にしようとこのことを行徳方に売ってしまった。せっかくの新三との出逢いも行徳らの邪魔が入り、お妙は再び一人になった。悲しみに沈みながらもお妙は、鳥追いの姉妹の言葉をしるべに旅を続けた。途中、二人のやくざが多勢を相手に喧嘩し、一人は死に一人は海に投げ込まれたという話を聞いたお妙は、今はもう終りと海へとび込もうとした。そこへ大声でお妙を呼びながら駆けて来たのは意外にも死んだと思った新三だった。幸運にも一命をとりとめた新三は、今行徳一家へ乗り込み親分をはじめ乾分達を斬り、仲間の為五郎の恨みを晴らして来たところだった。そして母の墓のあるこの海辺にやって来たのだ。ようやくめぐり会えた二人は、二度と離れまいと抱き合うのだった。

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