いかすじゃねぇか三度笠

劇場公開日:

解説

三村伸太郎の『股旅千一夜』を原作に「霧丸霧がくれ」「霧丸霧がくれ 南海の狼」の高田宏治が脚本を書き「ふり袖小姓捕物帖 血文字肌」の深田金之助が監督した股旅もの。撮影は「ちゃりんこ街道」の松井鴻。

1961年製作/84分/日本
配給:ニュー東映
劇場公開日:1961年9月13日

ストーリー

アイマイ飲屋に働くお新の身請金をふところに、素っ飛びの又八は二年ぶりで故郷の土を踏んだ。が、お新はいやいやながら、土地の親分熊戸の弥市に身請けされることになっていた。又八は何を思ったか弥市の宰領する工事現場に雇って貰う。杉本丹波守の若君春太郎の御殿建築のため、いろいろな人が働いていた。土方の梶原金四郎は浪人の成れの果てだが、見廻りにきた若君のお付き室田文平とすっかり意気投合。又八も春太郎と仲よしになったが、五百両もする春太郎の愛馬アオに跨って一鞭、弥市の家にのりつけた。お新を助けようとしたものの、弥市の子分どもに妨げられ、二人は別れ別れに遁走した。早速、二組の追手が編成された。憎い又八を狙う弥市の子分伴蔵たち、馬を盗まれては打ち首にという室田文平、それに春太郎君、金四郎たちである。さて、馬と道中ではいくら仁義を切っても一宿一飯を断られ通しで、又八は進退谷まった。一方、伴蔵はある宿場でお新を捕えるが、金四郎が逃がしてやった。ある村でアオが病気らしいと知った又八は農家に行くと、そこは先刻酒を飲んだ店の女おきぬの家で、しかも、村は水争いのため水さえろくに飲めない状態だ。東野田と西野田の両集落は毎年、今ごろになるとどちらが先きにともなく水の睨み合いが始まる。金持ちの多い東野田にはヤクザの親分伍平が貧之人の多い西野田には羅生門庄五郎がついている。アオの薬代を工面に出た又八は、ばったりおきぬに会った。又八は伍平の許で桶口破りを引き受けるが、羅生門はその話を聞くと、黙って金を与えた。おかげでアオは全快した。だがアオを連れて居酒屋に入った又八に三人の伯楽が挑んだ。アオと彼らの馬「大虎号」を競走させようというのである。しかも、伍平は「大虎号」、羅生門は「十万石」ことアオに賭けて水争いのケリをつけることになった。その当日、又八を狙う追手も到着、競走はアオが勝ったが、大乱闘のあと、水門は東西両口に開かれて事件は円満解決。春太郎をのせたアオの口をとるは又八、それを追うお新とおきぬであった。

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