警視庁物語 十二人の刑事

劇場公開日

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解説

“警視庁物語”の第十七話。同シリーズ「警視庁物語 不在証明 十五才の女」の長谷川公之の脚本を「故郷は緑なりき」の村山新治が監督。撮影も「故郷は緑なりき」の林七郎。

1961年製作/77分/日本
配給:ニュー東映

ストーリー

風光明眉を誇る松島の海岸ホテルで殺人事件が起った。被害者は二十八、九歳の女。前夜同宿した若い男が犯人と見られ、靴ベラ、ハンカチなどのほか、白浜、吉田屋旅館のネーム入り石鹸が手がかりの遺品である。塩釜署の小川部長刑事以下四刑事は、その男の足取りを追い始め、このアベックは上野から乗車したことをつきとめ、同時に石鹸箱が千葉県白浜の吉田屋旅館のものであることを確認した。そこで東京警視庁に捜査本部が設けられ、塩釜署は小川、池本両刑事を東京に派遣した。遺留品の靴べら、ハンカチなどからは遂に手掛りが出ず、石鹸箱に捜査がしぼられることになり、小川刑事は警視庁の渡辺刑事と協力、千葉の白浜に急行した。旅館では石鹸を百個作り、五十四個を残して四十四個は東京の団体客に配り、残った二個が紛失ということがわかった。警視庁は全力を挙げて四十四個の石鹸を追った。その結果、四十四個の行方がわかり、残った二個が問題となった。その二個は、以前にやめた女中が、チップをはずんだ客にやったものと判った。そのやめた女中を追って小川、渡辺の両刑事は、女中の言葉と古い宿帳から、その分は野村硝子工場の息子芳夫の手に渡ったという事実を掴んだ。林、長田、中川、池本の四刑事は野村の家へ急行、被害者は芳夫の恋人弓子の姉初江であることが判った。初江は虎の子の貯金四十万円を持って家を出たのだが、勤め先のパチンコ店の同僚の口から彼女の恋人らしい釘師の存在を知り、直ちに手配した。しかし、この釘師原田には明らかなアリバイがあり、原田は初江の本当の恋人はプロ野球選手くずれの川崎一郎という青年であることを語った。川崎の勤務先の運輸会社に飛ぶと、事件の起ったころ、川崎は会社を休んでいた。川崎には三島にあるニコニコ食堂の娘カオルという恋人がある。刑事たちは手分けして川崎の自宅とニコニコ食堂を襲った。川崎はカオルと結婚したいため、自分に好意をもつ初江を殺して四十万円を奪ったのである。カオルを説得した林刑事たちは、二人の待ち合わせ場所新橋駅前のテレビ広場を張った。かつての同僚たちが野球選手としてプレイするテレビの前で、川崎の手に手錠がかけられた。曳かれて行く彼をカオルは鳴咽しながら追った。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
長谷川公之
企画
斎藤安代
撮影
林七郎
美術
荒木友道
音楽
真鍋理一郎
録音
大谷政信
照明
桑名史郎
編集
田中修
スチール
藤井善男
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