万年太郎と姐御社員
劇場公開日:1961年10月7日
解説
太郎シリーズの四作目。講談倶楽部連載の源氏鶏太の小説を「新人生劇場」の舟橋和郎が脚色、「金も命もいらないぜ」の小林恒夫が監督した。撮影は新東宝から転社した岡戸嘉外。
1961年製作/87分/日本
配給:ニュー東映
劇場公開日:1961年10月7日
ストーリー
万年太郎は曲ったことが大嫌い。ハンサムで喧嘩っぱやい大昭和産業の突貫社員だ。東京本社で課長と大喧嘩、大阪支店で支店長を殴ったことから北海道支店へ転勤となった。経理課の浅井を頼って札幌へ渡った太郎は、心配する同じ社のゆみ子に、もし今後腕力を振うようなことがあったら、ゆみ子の子分になることを約束させられてしまった、だが、ある晩、バー「アカシヤ」のマダム、アナスターシアを汚く口説いていた日の出水産の重役石辺と衝突、止める林田課長と大喧嘩になってしまった。翌日、昨夜の一件で大昭和産業は日の出水産から取引中止を申し渡された。支店長君塚より石辺に詑びを入れるように言われた太郎は、憤然と辞表を叩きつけて会社を飛びだした。しかし、約束通り親分になったゆみ子は承知しない。結局親分の命令通り太郎は林田、石辺に詑びを入れる破目となった。面白くない太郎はその晩「アカシヤ」でやけ酒を呻るが、そこで久子となのる女性と知り合いになり、阿寒湖へドライブする約束をした。デイトの日、久子はいかめしい老人と二人連れでやって来た。この老人、実は大昭和産業の大田黒会長で、そうとは知らぬ太郎は日の出水産との取引が駄目になったことを喋ってしまった。びっくりした大田黒老人は早速笠間社長を呼び出して大目玉をくわせた。社長は林田へ、林田は太郎に怒りをぶちまけた。結局太郎は事態を収拾しなければならない立場になった。どうせやるなら、日の出水産より遥かに大口なアスパラガスのクレードル興農KKと、取引を結ぼうと奮起した。ゆみ子がクレードルの丸山社長秘書のみどりと親友だったことも幸いし、交渉はスムーズに運ばれかけたが、林田の妨害によって挫折した。林田は日の出水産の石辺と組み、大量の汚職をやっており、今ここでクレードルと取引されてはリベートがなくなるというわけである。しかしゆみ子の奔走に、丸山社長も太郎の誠意を認め取引を承知してくれることになった。あわてた林田と石辺は「アカシヤ」で対策を練った。この話は隠しマイクによって録音され、大田黒会長に届けられた。林田、石辺の悪事はすべて暴露され背任横領の罪でクビにされた。内容を刷新した大昭和産業はめでたくクレードル興農と取引がまとまった。喜びに顔を輝かす太郎とゆみ子は幸福そうだった。
スタッフ・キャスト
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万年太郎高倉健
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板橋ゆみ子星輝美
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大田黒老人月形龍之介
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大田黒久子小林裕子
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浅井又兵衛伊藤雄之助
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浅井かね子桧有子
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浅井三平中西一夫
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浅井四郎黄慶端
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アナスターシアナンシー・ブローク
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お時梶すみ子
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ナオミ伊藤慶子
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笹間永田靖
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君塚十朱久雄
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林田大村文武
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堀江花沢徳衛
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金子係長杉義一
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佐々木稲吉靖
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大場潮健児
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山田田川恒夫
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妙子杉本雅江
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夏子牧野内とみ子
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春子大原洋子
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秋子杉山枝美子
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石辺上田吉二郎
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室井曽根秀介
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丸山三島雅夫
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アイヌの恋仇八名信夫
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アイヌの娘山東昭子
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古川みどり光岡早苗
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ミス釧路八代万智子
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食料品店々員大東良
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アイヌの男A仲塚光哉
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アイヌの男B三重街竜
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アイヌの男C藤島範文
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アイヌの男D石森武雄
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アイヌの男E木川哲也
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アイヌの男F小泉静夫
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アイヌの男G由利工
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アイヌの男H萩原正勝