有難や三度笠
劇場公開日:1961年8月6日
解説
守屋浩の三度笠シリーズの第二作。スタッフは前作「泣きとうござんす」と同じ顔ぶれ。
1961年製作/71分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1961年8月6日
ストーリー
いただきの守太郎は、米屋の倅長五郎を、甲州のやくざケセラの仙太たちの手から救った。長五郎は、やくざを嫌う父から勘当され、許婚者のお蝶に見送られて清水港を立去った。彼は、旅の坊主から生命線があと三月と宣告され、少々ヤケ気味であった。守太郎と坊主は、連れだって長五郎をさがしに出た。街道筋で森の石松に因縁をつけられるが、その石松、茶つみ娘・お光が仕組んだなれ合い芝居にボロを出した。守太郎が強いのを知ったお光は、「由々しき社会問題にご協力を--」という。その時はケンもホロロだったが、やはり気になり、お光の弟金太から社会問題について聞いた。町の十手をあずかる鉄布屋が、暴力団と二足のわらじをはき、お光の父である茶問屋、柳右衛門から冥加金を取ろうとしており、それがダメならお光たちを鉄布屋の酒屋でお酌に使うと脅迫していることを知った。守太郎は早速鉄布屋の子分たちをやっつけ、お光は娘たちと団結して「お酌はいやだ」と叫んで宣戦を布告した。そんなことがあったとは知らない石松は、酒場でハッタリをきかしているところを、鉄布屋の藤三親分に見こまれ、用心棒になった。相手が守太郎とは知らない石松は決闘状を叩きつけたが、やがて、契約金の一両を返しに引返す。その間、茶問屋は荒され、お光たちも連れ去られていた。守太郎は、鉄布屋の酒場になぐりこみ、長五郎と石松の協力をえて鉄布屋一味を叩いた。雪辱をきす鉄布屋に、甲州からドモ安親分がのりこんできた。清水の米屋がドモ安に殴りこみをかけられたのを知った一同は、鉄布屋に決闘状を送った。守太郎と石松は落し穴におちたが、茶つみ娘たちに救われ、長五郎と三人で一味を壊滅した。