青い狩人

劇場公開日:

解説

石原慎太郎の『青い糧』を柏正人・井田探が脚色し、「東京ドドンパ娘」の井田探が監督した青春ドラマ。撮影も同じく山崎安一郎。

1961年製作/65分/日本
配給:日活
劇場公開日:1961年7月9日

ストーリー

高校生の河村は新しい刺激を求め、ゴルフに酒、女と虚無的な毎日を送っていた。ある晩、彼は仲間の北条や西田とクラブ“エレナ”に出かけた。そこでホステスの恵子が客にからまれているのを助けてやった。彼女は津軽から姉と上京して、いっしょのクラブで働いていた。たびたび“エレナ”に通う河村に好意を抱いた恵子は、ある晩彼を自分のアパートに泊めた。そこで恵子は同郷の人だとトロンボン吹きの西沢を紹介した。二人の間は何故かよそよそしかった。ある日河村がアパートに行くと、西沢が恵子の貯金通帳を盗んで行ったあとだった。彼はクラブに行って西沢を罵倒した。河村は仲間の前では、わざと恵子につらく当った。彼女にはそれが照れかくしだとわかった。河村の友人高津も恵子が好きだった。彼が河村の生活を注意すると、河村は勝手にしろと相手にならなかった。ある日、恵子が妊娠したのを河村は知った。河村は父になる資格がないからおろせといった。そこで金沢が彼女の許婚者だったということがわかった。その晩、恵子は階段から落ちて流産した。病院に駈けつけた河村は死んだのは俺の子供だと叫んだ。高津は河村を卑怯者とののしった。恵子は退院して間もなく、高津に無理心中させられた。恵子の姉は、彼女を殺したのは河村だといった。彼は恵子のために作った札束をその場にたたきつけて飛び出した。その夜、真暗な海に一隻のヨットが沖に向って走っていた。ヨットには流れる涙をぬぐおうともしない河村が乗っていた。彼は誰にいうともなく「人の気もしらないで俺はほんとうに恵子を愛していたのに……」とつぶやいた。

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