漫画横丁 アトミックのおぼん スリますわヨの巻

劇場公開日:

解説

杉浦幸雄の漫画から「縞の背広の親分衆」の柳沢類寿が脚本を書き、「腰抜け女兵騒動」の佐伯幸三が監督した喜劇。撮影も「腰抜け女兵騒動」の黒田徳三。

1961年製作/69分/日本
原題または英題:Obon,The Moll Dipper
配給:東宝
劇場公開日:1961年4月16日

ストーリー

東京は神田に根城を持つアトミック組の女親分・おぼん姐さんは当世流行のグラマーだが、スリの神様仕立屋銀次の流れをくむ、この世界でのサラブレッド。だが、今はスリ稼業から足を洗い、おでん屋“おぼん”を開いて堅気になっている。ところが、商売仇のヌーベル組が台頭して、おぼん姐御の懐まで狙い出したから、血気にはやる子分たちは収まらない。ある日、おぼんは子分がスッてきた品物を返えそうと財布の中の名刺の居所を訪ねていく途中、若い男の財布をスリとるヌーベル組の半太を見つけ、品物を取り返えす。それを渡そうと、おぼんは若い男をやっとつかまえるが、男は彼女がこれから訪ねようとするモータース会社の社長伊達野の甥、正木章太郎と知って驚く。ところが彼女の渡した財布は章太郎のものでなく、中に十万円の現ナマが。社長のものと思って届けると伊達野の財布はちゃんとある。不審に思って中をあけると電話番号をギッシリ書き込んだ紙片が入っている。伊達野が番号の一つに電話をかけると出て来たのが彼の行きつけのバー“おつや”のマダム。彼女は鬼ケ島の情婦で、電話のかかった部屋は密貿易の大立物・横車押三と鬼ケ島親分が麻薬の取引をする隠れ部屋。電話番号の書かれた紙片は受信専用の極秘のものだった。これが警察に渡ったら…鬼ケ島は、おつやの甘言で伊達野を呼び寄せその部屋へ彼を軟禁。社長の不在を気づき章太郎が例の所に電話すると偶然、伊達野が出てきたが、どうにもならない。一方、鬼ケ島は正体を感づかれたので、おぼんも仲間に引き入れようと企む。鬼ケ島とおぼんがその相談中、章太郎がそこへ現われ、彼も捕まる。アトミック組と鬼ケ島組の提携が成立、手打ちの宴が開かれた。ところが、提携を成立させたのは、おぼんの芝居、実は鬼ケ島組をやっつけようというコンタン。乱痴気さわぎをする鬼ケ島組の連中のスキをねらってアトミック組の連中は、彼らのピストルから弾丸を抜く。一人が塀の周りに花火を仕かけて爆発させる。警察の手入れと思った鬼ケ島組の連中は大騒ぎ。おぼんは伊達野と章太郎を連れて脱出。その後ではピストルの弾丸が爆発、鬼ケ島組が四散している。

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