劇場公開日 1961年4月4日

特急にっぽんのレビュー・感想・評価

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4.0冒頭でまず賑やかな女子トークを映すのはお洒落な川島らしい。 真鍋理...

2024年3月2日
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冒頭でまず賑やかな女子トークを映すのはお洒落な川島らしい。 真鍋理一郎の音楽も良くて、画面と相まって生き生きとして聞こえる。 特急電車のバックヤードの描写が面白く、車内全席禁煙となって久しい現代からすると、カリカチュアライズされているにせよ、昔は相当カオスだったんだなあと思い知らされる。 車窓越しのサイレントのドタバタも良かったし、時折挟まれる夜の暗闇の中を列車が走る遠景のショットは美しく、ハッとさせられた。

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抹茶

4.0特急こだま

2020年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

東京と大阪を6時間半で結ぶ特急こだま、コックのフランキー堺と食堂車ガールの団令子は付き合っていたが、結婚に踏み切れない。 ここに元華族のスチュワーデス(古い!)の白川由美が加わりややこしくなる。 エッチな社長や酔っ払い、息子の嫁探しに頑張る母の沢村貞子などてんやわんやとなる。 とても楽しいテンポのいいコメディ。

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いやよセブン

5.0特急こだまと食堂車とドタバタ

2019年4月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映画の箱根山を見てから、原作者の獅子文六に興味を持ち、文庫化された原作を読んでの感想。 原作だと七時間半の道のりと架空の「特急ちどり」になっているなどの違いはあるが、350ページ近い長編を手際よくまとめ感心。駆け足になるところはあるが、上映時間を考えると悪くない。 冒頭のアニメーションを使ったタイトルデザインも楽しい。 自分の鉄分は薄めだが、当時の特急こだまの姿に、とても胸踊りました。 もう少し食堂車のディテールを見せてくれると最高でしたが。 主演のフランキー堺の体型に、似合わない機敏な動きや女性陣二人のそれぞれに魅力的な演技で、後半の見せ場である車外から、覗く横移動のカメラワークを生かしたサイレント映画のような表現も良かった。 川島雄三監督作としては、標準的かもしれないが、古い映画の楽しみである既に見られない、鉄道風景や情景も堪能出来る作品。

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ミラーズ

1.0在りし日の鉄道

2016年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

 品川の大きな車両基地の俯瞰から始まるこの映画は、在りし日の鉄道に携わる人々の姿を今に伝えてくれる。  まずもって大浴場を備えた日本食堂の寄宿舎に驚愕。食堂車の調理係、ウエイトレス、社内販売係の若者たちが大勢いたことが分かり、鉄道の抱える雇用の大きさに感嘆する。  東京から大阪の旅は、現在では新幹線に乗って昼寝をしている間に終わってしまうが、この当時は在来線の特急こだまで7時間以上と一日がかりの旅である。車中で2食摂ることも珍しくないわけで、食堂車が欠かせない旅であることが実感できる。  先日亡くなった白川由美の颯爽たるアテンダント姿に見惚れる。現在の水準を当てはめても素晴らしいスタイル。昭和30年代でこのプロポーションは異次元であっただろうことは想像に難くない。それは、冒頭の大浴場のシーンで映るたくさんの大根脚との対比でも示されている。  この時代の先進的なプロポーションの持ち主として、北原三枝と双璧をなす。  昭和の懐かしい鉄道の旅を楽しめるこの川島雄三監督作であるが、お得意の男女のドラマはおざなりな感が否めない。小沢栄太郎と白川の絡みが少なく、あまりドラマが盛り上がらない。  こだまの長い旅、たくさんの乗客・乗務員を描こうとしているが、90分の映画にはおさまりがつかなかった。

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佐分 利信