不敵なる脱出
劇場公開日:1961年2月22日
解説
江口隆彦のオリジナル・シナリオを、「海底の挑戦者」の相野田悟が監督したアクション・ドラマ。撮影は「台風息子 お化け退治」の内田安夫。
1961年製作/75分/日本
配給:ニュー東映
劇場公開日:1961年2月22日
ストーリー
炭鉱をクビになって東京へ出て来た郁夫と橋本は職安に通った。そこで郁夫は、やはり職を探している朱実という娘と知り合いになった。郁夫は地下鉄工事のトラック運転士として職が決まった。朱実も喫茶店のウェイトレスとして働きはじめた。二人の仲は急速に近づいていった。そんな時、極道息子ばかりの外丸、水野、北村、エミなどクラブ・キャリオカを根城とする一味によって、外丸の二号である圭子のバー襲撃に、彼らのアリバイつくりのため郁夫のダンプカーが利用された。郁夫はエミの置き忘れたハンカチを証拠に、無実を証明しようと迫ったが逆に脅迫されて外丸組に入れられてしまった。表向は建設会社だが、外丸の父が実権を握る暴力団に近い会社だった。景品買い、恐喝、押売りと郁夫の生活は荒れてきたが、幹部の町田などに引き会わされ顔は売れてきた。そんな郁夫に外丸組の兄貴分健が何かと心を使っていた。健は以前、同じように外丸に利用されて世の中から転落させられた男で、郁夫の姿に昔の自分を見るような思いをしていた。一方、朱実の母親が北海道から上京、朱実を連れて帰ろうとしていた。郁夫と離れられない仲になっている朱実は、郁夫に十万円を都合してアパートに移ろうと提案した。ちょうどそんな時、建工省汚職に関連して罪の発覚を恐れた外丸は、郁夫に関係当局の課長殺害を命じた。そして、秘密を知っている朱実をキャリオカに呼び出し、体の関係をつけて味方につけようと計った。そんなことをしらない郁夫は、課長を呼び出し殺そうとした瞬間、健が飛びこんで来た。一切を知らされた郁夫はキャリオカへ飛んだ。後をつけて来た町田と健の一騎打ちは健の勝ちとなるが、健も重傷を負った。郁夫は朱実をかばって闘った。危機が迫った時、警官隊が駈けつけた。