青春讃歌 暴力学園大革命
劇場公開日:1975年6月7日
解説
番長道にのっとり暴れまくる番長を主人公にした青春映画。脚本は波多雅史と田口勝彦、監督は「若い貴族たち 13階段のマキ」の内藤誠、撮影は「大脱獄」の出先哲也がそれぞれ担当。
1975年製作/78分/日本
配給:東映
劇場公開日:1975年6月7日
ストーリー
隅田川の東には城明第三高校、光国学園、東南高校の番長グループがあり、縄張り争いは城明がリードしていた。三月、卒業式が終わり、城明の次期番長に、成績優秀、スポーツ万能で正義感溢れる天田功が任命された。新学期、校庭の掲示板に番長の就任挨拶が貼られていた。“我々は生徒会を補佐し、学内を勉学の砦とする……”。この就任挨拶は生徒会長の川島ら生徒たちに恐怖を抱かせ、校長たちは成績優秀な天田が番長になったことに驚いた。だが、女生徒たちには天田は人気抜群で、なかでも泉由加とテニス部の星清美は好意を抱いていた。ある日、盛り場を歩いていた天田と番長グループに与太学生が絡んで来たため、天田は相手を痛めつけた。これを目撃した川島は、翌日、掲示板に天田の暴力を非難した貼り紙を貼った。この貼り紙を読んだ清美も鋭く天田を非難した。天田は母親に早く死なれ、父に育てられた。清美は父親が交通事故で死に、母と兄の武夫との三人暮し。互いに似た境遇の二人の心はいつしか振れ合うものがあった。しかし、清美と天田の仲を嫉妬した由加は、清美を騙して光国学園の番長グループの杉江たちのところへ連れて行った。彼らは清美を犯し、体を汚されてしまった清美は自殺した。清美の葬式の翌日、川島は天田の部下にしてくれと頼み、天田は承諾した。やがて天田は、光国学園に挑戦状を叩きつけ、双方が荒川べりに集合した。天田と杉江の番長同志の凄絶な死闘。清美の復讐に燃える天田は、杉江をナイフで刺し殺そうとした時、川島が止めた。翌日、城明第三高校正門前で、天田と川島は手を握り合い、天田は川島に新しい番長道を教えてくれと頼むのだった。