夜の禁猟区

劇場公開日:

解説

逃走中の過激派学生を警察の眼から隠まうスケバンが、その学生に裏切られたことから警察に密告してしまう……脚本は「雨の夜の情事」の蘇武道夫、監督は「さいはての情事」の小沢啓一、撮影は「恋の狩人 欲望」の森勝がそれぞれ担当。

1973年製作/73分/日本
配給:日活
劇場公開日:1973年7月25日

ストーリー

マコは横浜の一角を縄張りにしているスケバンである。ある日、マコは警官隊に追われている過激派の運動家、上条力也が怪我をして物陰にひそんでいるのに気ずく。マコは彼を近くの古物商おりくバアさんの家の屋根裏部屋に隠まう。バアさんの手伝いをしているみどりはマコの姉で、好きな男と駈け落ちしようとして、ヒモの成田に見つかり、ひどい目にあわされたことがある。上条がベイルートへ逃げるために外国船へ渡りをつけたマコは、彼に頼まれた木箱を運んで来た。その中には分解されたマシンガンが入っていた。一方、上条の介抱をしていたみどりは、上条の衝激的な欲望に応じたことから、時折り彼に抱かれるようになった。勿論、このことにマコは気がつかなかった。数日後、同志の中川と外国人墓地で会うことになった上条は、彼の裏切りで、警官隊に囲まれたが、危機一髪、マコのオートバイで逃げのびた。だが、ある日、マコは上条とみどりが抱き合っている所を見てしまった。上条の逃亡費用を出してやり、船の用意をしてまでやった上条に裏切られたのだ。次の瞬間、部屋を走り出たマコは、警察に上条の居場所を密告した……。何台ものパトカーが包囲する。全てを察知した上条は、マコに裏切られてこれまでと、自らマシンガンを持ち、警察隊に乱射した。数分後、現場には、上条と、彼を庇おうとしたみどりの射殺死体が横たわっていた……。

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