現代女胴師
劇場公開日:1970年3月29日
解説
「渡世人列伝」の小沢茂弘と「不良番長 王手飛車」の山本英明が脚本を共同執筆し、これが監督昇進第一作の高桑信が監督した新シリーズ第一作。撮影は「血染の代紋」の仲沢半次郎が担当。
1970年製作/89分/日本
原題または英題:A Mini-skirt Gambler
配給:東映
劇場公開日:1970年3月29日
ストーリー
江戸紅子は胴師としてその名も高い江戸健吾を父にもつ美貌の女胴師だ。江戸親娘は城西会本庄組親分、本庄の世話をうけており、健吾は本庄組の胴師をつとめていた。紅子は胴師として全国の賭場を転々と旅していたがこのほど帰京した。紅子は友人ミチ子の愛人坂本が百二十万円の借金に困窮していることを知り、この金を用立てることを約束した。紅子は三十万をもとに、城西会宗方組の賭場に出かけるが、関西でも指折りの胴師池貝の好意で百二十万円を作った。そして、紅子はいつの間にか、池貝に心惹かれていた。一方、坂本も自ら金を作ろうと同じ賭場に来ていたのだが、宗方の巧妙な罠に陥いり、さらに借金を重ねてしまった。そんな坂本に宗方は借金の保証人をたてるよう迫った。紅子からこのことを聞いた本庄は、宗方の汚いやり口が、城西会の面子にかかわるとして、坂本の保証人を引き受けた。一方、宗方は本庄が次期城西会々長の候補に挙げられていることと、坂本の保証人になったことで、坂本、本庄に対し、いやがらせを表面化させてきた。坂本の請け負った工事現場の火事、本庄組の賭場の手入れ等、すべて宗方の仕組んだ罠だった。宗方と本庄の会話からすべてを知った健吾は宗方組へ乗り込むが、卑怯な宗方に右腕を射たれた。やがてこれまでのいきさつを知った城西会々長、岩井は決着をつけるべく、本庄、紅子を連れ宗方組へ、そして決着は盆の上の勝負でつけられることになった。宗方側は池貝をたてた。息づまる緊迫感そして、紅子は池貝に勝った。