やさしいライオンのレビュー・感想・評価

本当に悲しいお話は、人でない子供を確かに傷つける。無垢材を成型して木彫りを作るようなものだ。
今作はそれを果たした。

朝ドラからのやなせたかし作品の放送、貴重な機会をありがとう。「チリンの鈴」の時も思ったが、やなせたかしは異端というか孤独というか、普通からはみ出たものを描くのが上手い。そして、男声コーラスが、優しいのにもの悲しい。聞いてると悲しいエンディングを予想させる。予想通り悲しかったが、色や動きは洗練されていて、とてもおしゃれだった。

Eテレの放送を視聴。

2025年9月21日
映画 #やさしいライオン (1970年)鑑賞

ライオンの孤児ブルブルは子供をなくした母犬ムクムクに育てられた。ブルブルは犬のしぐさをするほどムクムクに懐いたが、成長したら人間によって引き離されてしまう

#やなせたかし 監督、#手塚治虫 製作
朝ドラでも取り上げられていましたね

母が死んだ子どものライオンが、子どもを失った母犬に育てられる。
大きくなって、水たまりに映る自分の姿に驚くライオン、でも見かけは違っても仲の良い親子だった。
母犬と離れ離れになっていたライオンは、サーカスの人気ものになっていたが、ある時母犬の子守唄が聞こえ、檻を破って脱走する。
絵柄がとてもやさしく、アニメーション絵本を読んだ感じ。

東宝チャンピオンまつりで鑑賞したらしい