東京・パリ 青春の条件

劇場公開日:

解説

「コント55号 宇宙大冒険」のジェームス三木と「海はふりむかない」の斉藤耕一が脚本を共同執筆し、斉藤が監督した青春歌謡もの。撮影は「わが恋わが歌」の竹村博。

1970年製作/94分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1970年3月18日

ストーリー

作曲家兼トランペット奏者の風間史郎は、行動的な現代青年だった。今、史郎は社長令嬢・皆川頼子を追ってパリに来た。求愛・喧嘩そして求愛。二人に愛が芽生え始めた時、史郎はフランス警察に逮捕され、日本に、強制送還されてしまった。それは、頼子の父、哲治がデッチあげた妨害工作のためだった。帰国した頼子は父に抗議、一方、史郎も彼女に近づこうとした。が、皆川の放った皆川物産の若手社員・西条の妨害にあって果せなかった。彼は慶徳寺を訪ね、座禅を組んで打開策を練った。その頃、皆川は企業競争を勝ち抜くため石黒産業との合併を考えていた。その間に、石黒の御曹子・康隆と頼子との縁談が持上っていた。だが、史郎の情熱は皆川の心を動かした。やがて、史郎はバンドマン・浩の手引で頼子と語りあった。しかし、それも束の間、縁談話をめぐってケンカ別れ、史郎は歌手・舟田や西条を巻込んで、遊び興じた。そんな史郎を慶徳寺の和尚が一カツ。史郎は正気を取戻した。皆川家には、頼子の妹で目の不自由な少女・ミズエが、絶望的な青春を送っていた。史郎は持前の情熱で彼女を孤独から救った。史郎が散歩にミズエを誘った時、彼女は彼を慶徳寺に促し頼子に会わせた。この日ミズエは手術を受ける決心をした。哲治は史郎の心を知り、偏見を解いた。二人の愛の成就は近かった。史郎はフランス音楽界に挑戦するという新たな目標に燃え、パリに発った。その後を追う頼子。東京--パリ、二人の歌が流れ恋の花が咲いた。

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