チリンの鈴のレビュー・感想・評価
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やなせたかしの真骨頂
今でこそやなせたかしと言えばアンパンマンですが
アンパンマンがアニメ化する以前のやなせたかしの代表作・名作と言えばこちら。
親を狼に殺された子羊が狼に弟子入りして復讐する話。
これだけ聞くとよくある復讐劇かと思われますが、この作品の最大の特徴は「親を殺された子供が、殺した犯人に復讐するために殺した犯人の弟子になる」というところです。
初めて見た時は「なんで?」と思いました。この辺りは人によっては作品を全部見ても「なんで?」という思いは消えないでしょう。
冷静に考えると弟子入りを拒否されたら仔羊は狼に食べられるだけです。
ですがそこが作者であるやなせたかしのマジックが効いてます。美しい映像と怒涛の展開で多くの人に疑問を抱かせるより先に感動を覚えさせます。
実際初めて見たときは号泣してしまいました。
見終わった後もずっしりと重い物が心に残る感じがするでしょう。
オススメです。
観てすぐ絵本を読んだ
朝ドラ『あんぱん』に本作に似てる人物が出た。という事で、図書館で借りられなかったとの書き込みを見た。
私は幸いにも借りる事ができ、更に地上波で映画が放送。
観たあとにすぐ読んだ。
読んでから観るか、観てから読むか、だとしたら読んでから観るか、だと思った。
とにかく辛い。
無の状態で観るのは更に辛いと思う。
自分のペースでページをめくれる本からが良いと思う。
私は、映画も絵本も、かなり前に知っていて、うろ覚えで鑑賞&読了
それでも胸に刺さった。
「ヴィンランド・サガ」を思い出しました
「チ。」の再放送を見ようとテレビをつけたら始まったので偶然みてしまった者です。
かわいらしいタイトルと物語の冒頭からは想像ができないダークな展開にびっくりしました。親の仇をとるために、当の仇に弟子入り(?)するところや、力を得たあとで暴力の虚しさを知る哲学的なテーマが、アニメでみた「ヴィンランド・サガ」のようでした。
ずいぶん古い劇場作品のようですが、子供向けの内容だと思ってみに行った家族連れなんかは仰天したんじゃないでしょうか。いや、70年代の子供はこの作品をみて学ぶ感性をもっていたのかもしれませんが。
朝ドラ関連の放送企画でしょうが、よく掘り出してくれたなぁと思いました。
なんとも言えない儚さ
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