「頼りになるのはお金だけ」トルコ最新テクニック 吸舌 たーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
頼りになるのはお金だけ
田舎で住職をしている義父に犯されたユミ(片桐夕子)は東京に出てきてトルコ嬢として働く事になります。それは母が病気で母の病院代や学校の学費のために義父の仕打ちにも我慢していました。ユミには結婚を約束した彼がいましたが、義父との関係が分かって別れしまいます。ユミにとって、お金を稼ぐ方法として選択したのがトルコ嬢としての生活でした。
そのトルコ風呂にはサロメ(サロメ角田)というベテランでマスコミにも出演しているスタートルコ嬢がいて、ユミはサロメに可愛がられて次第にトップトルコ嬢へとなっていきます。そこにはお金の為にテクニックを勉強し、他のトルコ嬢の客の指名までも取ってしまう貪欲さがありました。
そんな時サロメの客の貸金業の男性に自分の稼いだ分の金を投資して、元金を増やそうとしていきます。
そのうちに男女の関係になっていきますが、あくまでもお金の関係にしたいとトルコの客としてなら付き合う事を告げると、次第にサロメからユミに指名が移っていきます。
裏切られた形になったサロメは店を辞める事になり、最後にユミを殴るサロメでした。
お金に対する情念を持たせる伏線がもう少しあったら良いと思いましたし、投資の部分で裏切られて損をするような場面があった方がより良かったと思いました。
サロメ角田さんというのは本物のトルコ嬢らしかったのですが、こういう方がマスコミに出ていた時代なんですね。
片桐さんは一般映画では見ていた方なので、こういう芝居から出てきた方なのを認識できました。素人っぽさがあって、次第にテクニックを身に着けていく様がとてもリアリティがあって良かったと思います。
かなり昔の映画ではありますが、エッチには時代は関係ないなと思いましたし、俳優たちの芝居がうまくて作品としても見る事ができました。