塩
劇場公開日:1976年5月21日
解説
映像集団エラン・ヴィタルが「咽び唄の里 土呂久」と並行して製作した短編記録映画。いままで日本では、塩は流下式塩田で製造されてきた。しかし、この半自然的な方法だとコストが高くなるということから、政府は昭和47年に塩田を全面的に廃止し、以後塩はイオン交換樹脂膜法という化学的な方法で作らねばならぬということにしてしまったのである。この方法で作られた食塩には微量ではあるが合成樹脂から出るフタル酸エステルが含まれていて、動物実験によればこれは奇型児誕生の原因となる有毒物質なのである。「塩」のスタッフは、荒れはてた塩田、旧式の製塩方法が残されている土地、現在の製塩工場を訪問して、イオン交換樹脂膜法による製塩に疑問符をつきつける。カメラは、アリフレックスと一部でキャノン・スクーピックを使用。録音機は、ソニーのカセット・デンスケ。同時録音にはなっていない。約三時間分のフジ・フィルムを使用。撮影期間は、50年8月~51年2月。撮影地は、香川県坂出市と兵庫県赤穂市と岡山県児島市にある塩田跡、石川県に残っている古式の揚浜式塩田、ニガリを入れた天塩を作っている赤穂市の赤穂化成の工場、それに岡山県牛窓町にある綿海塩業の最新式の製塩工場である。(16ミリ)
1976年製作/25分/日本
劇場公開日:1976年5月21日
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。