テキヤの石松

劇場公開日:

解説

自ら“石松”を名乗るテキヤを主人公に、彼を取りまく様々な人物が捲き起こすアクション喜劇。脚本は「任侠花一輪」の村尾昭と「くノの一忍法 観音開き」の松本功、監督は脚本も執筆している「激突!合気道」の小沢茂弘、撮影は「実録外伝 大阪電撃作戦」の増田敏雄がそれぞれ担当。

1976年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1976年4月10日

ストーリー

本庄石松は、高級キャンピング・カーを乗り回し、現代の最先端を行くテキヤと自負している。大阪には妹のマチ子がおり、マチ子には一流大学出身の婿を世話するのが夢。彼の仲間には、さくら役の舎弟分ガチャやん、石松に惚れて追いかけまわっている女テキヤの小泉花子などがいる。ある日、石松は、倉敷の果樹園の娘で一億円の借金を返済すべくストリッパーになろうとしている大前トミ江と知り合い、彼女を放置しては危険と、彼女を実家に送り届けることにした。彼女を家に送ってすぐ帰ろうとした石松だったが、トミ江の姉の静香を見て一目惚れ、おまけにその余勢で借金返済の手助けを買って出てしまった。公害で質の低下した果樹園を他へ移動させるために、土地を担保に金融業者・星野産業から借りた一億円を、不動産屋・財前開発の集金人に持ち逃げされたのだった。返済日があと数日に迫ったために、石松は星野産業へ乗り込み、期限の延長を依頼するが、相手にされず突っ返される。そこで、知り合いのペテン師・串田に元手のかからぬ珍品--ハワイ産の空気、アラスカの氷、香りで酔える酒粕等々を作ってもらい、商売するが一億円にはほど遠い。そんな頃、妹のマチ子が見も知らぬ佐川ツトムという男と同棲しだした。すっかりしょげている石松だったが、星野と財前がグルになって大前家を騙している事が分り、俄然ハッスルしだした。相手が詐欺師ならこっちもその上を行ってやると、串田以下、ガチャやん、花子、マチ子、ツトム等、石松一家を総動員して大芝居を打った。架空の不動産会社と架空の土地をデッチ上げて挑むと、財前たちはまんまと引っかかり、石松は一億二千万円を手に入れた。静香の感謝の微笑を見た石松は、これで静香のハートはほぼ射止めたと胸を弾ませた。しかし、その幸福も束の間、石松の前に金策の為疲れ果てた静香の婚約者の木下五郎が現われた。思いもよらぬ男の出現で気力を失くした石松だったが、星野が利息分が足りないと金を突っ返して来たので、胸の痛みを忘れて星野の事務所に乗り込んだ……。数日後、石松は各地の祭りを巡り、花子に追いまわされる生活に戻っていた。

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