怪猫トルコ風呂のレビュー・感想・評価
全2件を表示
化け猫が犬夜叉っぽい
1975年公開作品
ロシア系の動画サイトで鑑賞
監督は『空手バカ一代』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『ビッグ・マグナム 黒岩先生』『菩提樹 リンデンバウム』『爆走!ムーンエンジェル 北へ』の山口和彦
脚本は『多羅尾伴内 鬼面村の惨劇』『ビッグ・マグナム 黒岩先生』『パンツの穴 花柄畑でインプット』『文学賞殺人事件 大いなる助走』『修羅場の人間学』の掛札昌裕
脚本は他に『トラック野郎 天下御免』『ゴルゴ13 九竜の首』の中島信昭
粗筋
昭和33年に売春防止法が施行され赤線は廃止された
赤線を経営していた柿沼弦造はトルコ風呂に商売替えし引き続き娼婦を雇ったがただ一人だけ雪乃はこれを機に足を洗うことに
鹿内勇三と結婚するために
しかし勇三はヤクザもので雪乃を騙し弦造が運営するトルコ舞姫でトルコ嬢として住み込みで働くことに
雪乃が田舎から呼び寄せたウブな妹の真弓にも手を出した勇三に雪乃の怒りが爆発し切りつける
雪乃に妊娠を告げられた勇三は逆ギレ
弦造の妻で勇三の愛人の歌江と共に雪乃を胎児もろとも殺してしまう
雪乃の遺体は壁の中
数ヶ月後トルコ嬢として真弓が入店
勇三と歌江は情事を見られた流れで弦造を殺害し樽の中に
名義人で弦造の娘の夏代を凌辱し自殺に追い込んだ
勇三と歌江は弦造の財産目的のグルだった
真弓のピンチに現れたのは化け猫
爪と牙で次々と懲らしめていく
ポルノと怪奇ものの熱烈合体
笑いありのエログロナンセンス
現在の技術でリメイク希望
トルコ嬢に性的なサービスされる時の山城新伍のコミカルなリアクションが良い
『ちひろさん』の若葉竜也も有村架純との絡みでこのくらいやってくれたら彼女の拙い濡れ場も救われたのに
配役
赤線店仕舞いを機に勇三と結婚する雪乃に谷ナオミ
雪乃が田舎から東京に呼び寄せた妹の真弓に大原美佐
雪乃の夫でのちにトルコ舞姫の店長になる鹿内勇三に室田日出男
トルコ舞姫の社長の柿沼弦造に殿山泰司
弦造の妻で夏代の継母の柿沼歌江に真山知子
弦造の娘の柿沼夏代に東てる美
佃煮屋の若旦那に山城新伍
鳥山に藤山浩二
三郎に鈴木サミ
邦子に女屋実和子
令子に立野弓子
鈴代に早川リナ
花江に二松きぬえ
ミチに沢リミ子
安江に城恵美
みどりに青山美沙
マリに東祐理子
梨絵に須麻その子
唐沢に花田達
龍岩に沢田浩二
天野に清水照夫
松井に城春樹
客に大泉滉
「しごきダコ」が出来なければ一人前になれない?
赤線が廃止となって、嘆き悲しんだ団塊の世代よりもちょっと上のお父さん方。ドラマ「白線流し」をご覧になったであろう若きお嬢さん方。場内はまずまずの入りで、世代も多彩な観客が入り混じっての鑑賞となりました。
トルコ風呂という名称が使えなくなって早20年。もちろん当時の成人向け映画だったので、観たくても観れない頃の映画でした。すぐに封印された映画なのでしょうか、フィルムも痛んでなくて、まさかデジタルリマスター版か?などと感じたくらい画質が最高でした。
もちろんポルノ映画には違いないのですが、怪談をミックスして、笑いもあるし、スプラッター要素もあるという、贅沢な映画なのです。秋月という店で働いていた雪乃(谷ナオミ)は赤線が廃止となったことを機会に店を辞め、ヤクザな恋人鹿内(室田日出男)と一緒に暮らすことになったが、東北から状況した妹マユミも手篭めにし、博打で借金を作ったため、彼女は新しく作った“舞姫”というトルコ風呂に戻ることに・・・酷い男の代表格のような鹿内。女将とともに雪乃をリンチで殺し、壁に埋める。やがて、彼に姉が殺されたと思ったマユミがトルコ嬢となって店に探りを入れる・・・
トルコ風呂社長の殿山泰司はなぜだか熱演。トルコ嬢トレイナーの山城新伍はとても楽しんでいたようだ。化け猫の姿は白装束で笑ってしまうほど。いつの間にか服を着てしまっているとかの不思議な編集には呆気にとられたし、黒猫の怪演は動物虐待ギリギリのところだと感じました。裸もたしかに多いけど、今の時代だったら暴力描写でR15になる程度だったかもしれません。
「いらっしゃいませ」とギリギリの衣装でトルコ嬢が勢ぞろいするところも印象的。この冬公開される『大奥』もこんな雰囲気なのかな~などと妄想していたら、“舞姫”の隣のトルコ風呂の名前が“大奥”だった・・・
上映中、シネモンドの隣でパーティのバンド演奏がとてもうるさかったのですが、「負けじとパーティ会場にあえぎ声を流してやれ!」などと映画を応援してしまいました。無理だったかな。
全2件を表示