嵐が丘(1988)
劇場公開日:1988年5月28日
解説
中世、ある一族に拾われた少年の数奇な愛と運命を描く。エミリ・ブロンテ原作の『嵐ヶ丘』の映画化で、脚本・監督は「人間の約束」の吉田喜重、撮影は「郷愁」の林淳一郎がそれぞれ担当。
1988年製作/143分/日本
原題または英題:Onimaru
配給:東宝
劇場公開日:1988年5月28日
ストーリー
中世。父の神を祀る山部一族の東の荘の当主・高丸はある日都から鬼丸と名づけた異様な容貌の童児を連れて帰った鬼丸は下男として仕えたが、高丸の嫡子・秀丸は鬼丸に嫉妬した。秀丸の妹・絹は京に上り巫女となる身だったが、鬼丸に惹かれて一計を案じ、西の荘の嫡子・光彦に嫁ぐことにした。式の前日、鬼丸と絹は結ばれ、変わらね愛を誓い合った。高丸が侍に殺され、家を出ていた秀丸が妻・紫乃と嫡子・良丸を連れて帰り、東の荘の当主となった鬼丸が姿を消して数年後、絹は光彦との間に女児を出産した。東の荘では紫乃が野盗に輪姦さされたあげく殺され、秀丸も村の衆に惨殺された。代わって鬼丸が東の荘の当主となり、光彦の妹・妙を下女として迎えた。絹は産後の日たちが悪く、やがて息を引き取り、鬼丸には狂気が兆した。妙は鬼丸に犯された後縊死し、光彦も野盗によって殺された。絹は娘にも自分と同じ絹という名前をつけていた。母親譲りで気丈な絹は、東の荘に下女として仕えた。鬼丸は柩の中の絹と交ろうとするが、娘の絹に揶揄されたのに怒った。絹は良丸と情を通じ、二人で鬼丸を討つことにした。良丸に片腕を切り落とされた鬼丸は、絹の柩を抱えて火の山の火口へと進んでいった。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第41回 カンヌ国際映画祭(1988年)
出品
コンペティション部門 | |
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出品作品 | 吉田喜重 |