「マフラーの振動がリアル」バリバリ伝説 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)
マフラーの振動がリアル
げの秀一の同名マンガがOVAでアニメ化されて、そのOVAをひとつにまとめて劇場公開されたもの。原作の鈴鹿編までの話をまとめており、主人公のグンとライバルのヒデヨシとの関係が軸として構成している。しげの秀一のアニメ化作品で最も有名なのは「頭文字D』だが、その前身とも言えるバイク乗りの青春ストーリーもなかなかいい感じにアニメになっている。まずバイクのマシン描写がリアル。マフラーの振動をクローズアップで捉えたカットがすごく良い。レースシーンは背景動画で動かしていて、「頭文字D」と比べて迫力には欠けるのだけど、バイクの機体がクローズアップになる時は、すごく迫真性があり、実在感が強まる。手描きで描いていると思うが、ここまで描き込むのかという緻密さだ。
ヒロイン役で荻野目洋子が出ているんだけど、一般タレントの声の出演起用は昔からあるんだなと改めて思った。
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