薄毛の19才
劇場公開日:1986年4月12日
解説
漫画家に憧れる十九歳の少女の姿を描く。脚本は「イヴの濡れてゆく」の村上修、監督は「主婦と性生活」の堀内靖博、撮影は森島章雄がそれぞれ担当。
1986年製作/63分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1986年4月12日
ストーリー
視界一面に広がる田園風景。十九歳の野本幸美は群馬県の村で雑貨商を営む両親に育てられ、今は浪人中の身だ。父は海上自衛隊に勤め、姉は嫁いでいるので、現在は母と二人暮らし。幸美は受験勉強をしながら、こっそりエロ漫画を東京の作家、白鳥雪彦に送っている。その白鳥雪彦とは、実は原作者の白鳥平吉と劇画家の鮫島雪彦の共同のペンネームであるが、もちろん幸美はそんなことは知らない。そのころ、二人は新連載にとりかかるところだった。が、編集者や鮫島は白鳥のストーリーが気に入らない。女の研究が足りないということで、鮫島は白鳥に、エロ漫画を送ってくる幸美と会えと言う。二人は六本木で会った。幸美は思っていたよりもずっと清純な娘だった。二人は街の喧騒をBGMにビルの屋上でダンスを踊り、お互いに好意を抱いた。そしてラブホテルに入り、白鳥は幸美を抱こうとするが、鮫島が覗いていることを知っており、強引に犯すことが出来ない。翌日、海に行きたいという幸美と白鳥は浜に向った。彼女は大ハシャギ。そして、砂の上で眠る白鳥の唇に幸美は自分の唇を重ね、二人は自然に結ばれた。数日後、幸美は漫画の売り込みのために自らの肉体を与えてしまったという自己嫌悪と、いや本当に白鳥を愛しているという思いの間で悩んでいた。そして、自暴自棄になった幸美は、母の浮気相手の大山の誘いに車に乗り、強姦されてしまう。しかし、幸美はやっぱり白鳥のことが忘れられず、東京に行くと、ホテルからすぐに来て欲しいと電話をする。ところが、白鳥はホテルのボイラーマンをする先輩、石田の元に身をあずけており、そこには現れなかった。幸美はポン引きや酔っぱらいが声をかけるなか、なんとか白鳥の働くホテルを見つけると、ボイラー室の中に入っていく。二人はそこで激しく求めあい、エクスタシーが十九歳の娘の中を何回も走り抜けていく。