ラブホテルのレビュー・感想・評価
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天使のはらわた
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名美と村木が主人公である「天使のはらわた」シリーズといってもいい石井隆作品。映像的には相米監督らしい長回し多用(低予算だったせいかも)で、濡れ場さえなければ普通の映画になりうる作品。山口百恵「夜へ」、もんた&ブラザーズの曲「赤いアンブレラ」(どちらもシングルじゃない)がとてもいい。タクシー運転手の仲間に佐藤浩市も登場。伊武雅刀や萬田久子もチョイ役だ。
タクシー運転手の日常がとてもよくわかる映画でもある。心臓が痛いとか言って、客をほっぽりだし、名美を見つけて見事に乗せる。当時の無線配車は会社に電話しなければならなかったのか?などと時代を感じさせるところもある。タクシー運転手を扱った邦画ではかなりランクが上だし、名美の雰囲気がコミックそっくりだったりして「天使のはらわた」シリーズとしても最高峰だと思う。
名美は「君は天使だ」と言う村木の純情にも気づかず、ヤクザに脅されてるなんて嘘をついてしまう。不倫相手とも妻が介入してきたため決裂し、今度は村木を追い求めるが、彼にも別れた妻が戻ってきそうな雰囲気・・・ラストには泣きながら自ら去っていく名美であった。
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