劇場公開日 1985年3月16日

「映画愛のある作品なのだが・・・」映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0映画愛のある作品なのだが・・・

2020年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『キングコング』や『スターウォーズ』、そして『スーパーマン』や『E.T.』に加え、MGMのロゴであるライオンがジャイアンになってるところで映画愛に溢れていると感じた。スネ夫、ジャイアンに仲間外れにされたのび太は出木杉くんまでも彼らに持っていかれ、しずかと一緒に映画を撮ろうとするのだが、人形を使ったファンタジーになりそうな作品にがっかりする。そんな失意の中、小さなピリカ星から逃亡してきた親指くらいの小さな少年パピと出会う。翻訳コンニャクを使わなくても会話が出来てる!と驚いたが、パピの国では翻訳ゼリーなるものがあるらしい。

 パピは実は大統領で、故郷のピリカでは将軍のギルモアがクーデターを起こして独裁政治を行っているという。パピ大統領の処刑をもって国民の信頼を担おうという企てのため、地球まで彼を追いかけてきたのだった。スネ夫の作った戦車のプラモデルも大活躍するが、しずかを人質に取られ、スモールライトまで奪われたドラえもん一行は大統領の飼い犬ロコロコとともに宇宙へと飛び立つのだった。

 戦争は『スターウォーズ』をモチーフにしているのだが、子供たちが戦争に参加するというのはちょっといただけない。戦闘機は無人機だったけど、ピリカ星人も殺しているはず。明らかに内政干渉だし、特攻的な描写もある。さらには処刑されそうなシーンだとか、隠れているスネ夫を戦争に参加させるため、しずかが自ら戦車に乗り込んでいくのも・・・うーん。

 スモールライトも実は時間がくれば元に戻るだとか後付けの設定もインチキくさいし、ガリバー旅行記のような巨人になれば、そりゃ勝つだろうよ・・・

 しずかちゃんのヌードあり。

kossy