ピンクのカーテン2
劇場公開日:1982年10月29日
解説
一つの部屋に暮しながら、一線を越えまいと悶々とする兄と妹の関係を描くシリーズ第2作。脚本は「ピンクのカーテン」の高田純、監督も同作の上垣保朗、撮影は「連続暴行 白昼の淫夢」の野田悌男がそれぞれ担当。
1982年製作/70分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1982年10月29日
ストーリー
兄の悟にとって、成熟した妹、野理子との同居生活は理性と葛藤の日々でもある。妻子ある三田村との関係を精算したはずの野理子だが、依然として帰宅は遅い。美容院勤めの野理子が遅く帰るのは、造り酒屋の次男坊、熊谷という恋人とのデートのためだった。数日後、野理子は悟に熊谷を紹介し、彼は兄に妹との結婚話を切りだした。その夜、結婚話にショックを受けた悟は、直子の勤めるキャバレーにウサを晴らしに出かけた。すっかりホステスが板についた直子は、事務的に悟のジッパーを下すと、その上に腰を沈めた。翌日、美容講習会に野理子が出席すると、なんと講師は三田村だった。当然のごとく、野理子は三田村の甘い誘惑に勝てず、一夜を伴にする。ある日、野理子は、兄に熊谷が勤め先のスーパーを辞めて自分の会社で働かないかと誘っていると話した。妹の恋人のお情なんか受けるかと、悟は直子のアパートに向かった。そこでは、近親相姦の関係を強いる兄が直子の上にかぶさっていた。直子は悟と連れ込みホテルに入ると、兄とのおぞましい関係を断ち切るかのように激しく悟に迫ってきた。一方、野理子も、結婚のために三田村と別れることを決意し、悟を同伴してその話を切りだした。三田村は平然とした態度で、結婚祝だと札束を出すと「僕よりも兄さんと別れられないんじゃないの」と笑いだした。熊谷の父親に会うためにフォーマルに着飾った野理子は、三田村の言葉を思い出しながら何台も電車をやりすごしていた。そして、野理子は、決心したように踵すを返すと、弾む足どりで家に帰った。悟は直子のアパートに行くと、部屋の中から兄妹の関係する呻き声が聞こえてきた。悟は肩を落として家に帰ると、そこには所狭ましと料理が並んでいた。そして、三田村の結婚祝はクーラーなどに化けていた。一緒にベッドに入った二人は危ういところでとどまり、眠った。
スタッフ・キャスト
受賞歴
第6回 日本アカデミー賞(1983年)
ノミネート
新人俳優賞 | 美保純 |
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