「鳥山明先生を偲んで」Dr.スランプアラレちゃん ハロー!不思議島の巻 野川新栄さんの映画レビュー（感想・評価）
鳥山明先生を偲んで
『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の原作者であり『ドラゴンクエスト』のキャラクターデザインを務めた鳥山明先生が3月1日に68歳で他界した
原因は急性くも膜下血腫
塩沢兼人さんみたいに階段を転げ落ちて頭を強打してしまったのかな？
あまりにも早すぎる惜しまれる別れ
突然の訃報に残念でならない
監督は『Dr.スランプアラレちゃん ほよよ世界一周大レース』の岡崎稔
脚本は『みんなあげちゃう』『YAWARA! それゆけ腰ぬけキッズ!!』『人造人間ハカイダー』『仮面ライダー THE FIRST』『仮面ライダー THE NEXT』『仮面ライダー1号』の井上敏樹
Dailymotionで鑑賞
CM多すぎ
劇場版第1作
1981年夏の東映まんがまつりの1本として上映
同時上映『101匹わんちゃん大行進』『太陽戦隊サンバルカン』
粗筋
真夏に焚き火をしていたアラレとガッチャン
側にはエロ本
スケベなセンベエさんはすぐさま開いてみるとビデオテープが挟んであった
内容は亡き父親が惚れ薬の作り方を教えてくれるものだった
自分の鼻糞とギャースカ大王の涙で惚れ薬は完成するという
山吹ミドリ先生に飲ませて結婚したいセンベエさんは5分で完成したピンポン号に乗り込みアラレとガッチャンをお共にギャースカ大王が住んでいるといわれるワンダーアイランドに旅立った
さっそく到着した一行は吸血鬼の女にインスタントの血を飲ませてギャースカ大王の住む城の行き方を教わる
朝顔の種を貰いアッチ池に撒くとジャックの豆の木のようにグングン天高く成長した
さっそく登っていく3人は天空の城に住むギャースカ大王にご対面
アッチ池でドラゴンを退治したことが影響したかアラレちゃんエネルギー切れで大ピンチのセンベエさん
しかしガッチャンの触角から放つ強力な光線で難を逃れ帰宅する3人
自分はやっぱり『ドラゴンボール』より『Dr.スランプ』派
鳥山明といえばアラレちゃん
独特な世界観に自然と顔が綻ぶ
良い意味でアホ丸出しのほのぼのギャグアニメの最高傑作
劇場版となるとテレビアニメに比べ劣化してる場合が多いがこの作品に関してはそれはない
オープニングテーマの前にスッパマンとパーザンの主役争い
タイムくんが割って入り主役はアラレちゃんだと宣言するが本当の主役はセンベエさんなんだけどね
ギャグ漫画にはありがちでバカボンにしてもそう
ニコちゃん星に帰りたいニコちゃん大王とその家来も登場するがギャグが足りないのが残念
空豆兄弟黄緑あかね悪ガキ3人組が乗っているバイクにはタイヤがあった
原作では反重力なのかタイヤを描くのが面倒だったのかタイヤはなかった記憶が
ピンポン号はお尻から火を出すが両手で団扇を仰がないと空を飛べないシステム
帰りは海中を泳いで
ペンギン村のお巡りさんのガラとパゴスが今回の劇場版ではギャースカ大王の城を守る警備隊
あれだけ苦労して完成した惚れ薬をこぼして家の近くの木にかけてしまう大ポカをやらかすアラレちゃんはただの水道水で誤魔化す
山吹ミドリ先生を家の庭に招いたものの木がセンベエさんに惚れちゃうというオチ
本来ならホラーになりがちだがそこは『Dr.スランプ』の世界観
声は千葉繁ということもあってギャグになる
よくまとまってる
東映まんがまつりのアニメとしては傑作の部類
『Dr.スランプアラレちゃん』の劇場版全作品ももU-NEXTで配信してほしいな
あと木にしがみついて「ツクツクホーシ」と喋るウルトラマンやバルタン星人がジワジワくる
この作品の見どころの一つに豊富な楽しいモブキャラの数々
懐かしいな『Dr.スランプ』やっぱり最高
声の配役
則巻センベエに内海賢二
則巻アラレに小山茉美
ガッちゃんに中野聖子
木緑あかねに杉山佳寿子
空豆タロウに古川登志夫
ピンポン号に古川登志夫
空豆ピースケに神保なおみ
山吹先生に向井真理子
ニコチャン大王に大竹宏
ニコちゃん大王の家来に千葉繁
タイムに千葉繁
スッパマンに玄田哲章
ガラに田の中勇
パゴスに佐藤正治
パーザンに戸谷公次
センベエの父に田中崇
ギャースカ大魔王に雨森雅司
鳥山明先生ありがとうございました
ばいちゃ！
