パンチネロ

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解説

「海賊ピエトロ」「戦く影」と同じくアルトュール・ロビソンが監督した映画で、自ら書き下ろした原作を「ワルツの夢」「恋は盲目」のロベルト・リープマンと共同して脚色したものである。カメラは「ハンガリア狂想曲」「ファウスト」のカール・ホフマンが担当している。出演者は「野鴨」「ホーゼ」のヴェルナー・クラウス、「ホーゼ」のイェニー・ユーゴー、「ヴァリエテ(1925)」のウォーウィック・ウォード、「バラライカ」のジナ・マネス、ジークフリート・アルノ、リディア・ポテキナ、マックス・ギュルストルフ等である。(無声)

1928年製作/ドイツ
原題:Looping the Loop

ストーリー

ある曲芸団で道化役を勤めているポットーは仲間うちでも腕利きの道化役として認められている男であるが、彼は商売に似合わず女というものを用心している。というのは嘗て彼が恋をしていた女が彼の職業を嘲って彼を棄てた苦い記憶を持っているからであった。空中曲芸の花形アンドレはポットーとは反対の自信家で、次から次へと漁色に耽っていた。彼の現在の情婦はハンナという女曲芸師であるが、ふとブランシュという美しい乙女と親しくするようになった。ところがブランシュはアンドレにハンナがついていることを知って失望してしまい、乙女心の一途に思い詰めて歩いているのをポットーが見かけ自分の車に乗せて送ってやる。ポットーは次第に彼女に愛情を感じるようになり、自分を技師だといってブランシュの家で日々を送る。そして毎晩七時になると工場へ行くと称して曲芸団へ出勤するのだった。ある夜ブランシュはポットーが止めるのをきかないで曲芸見物に行き、アンドレの離れ業を見た。アンドレも以前にまして美しくなったブランシュを認めて彼女に近づく。ブランシュは帰宅してからポットーと烈しい口論をしたあげく、意地になって家をとび出しアンドレの許を訪ねる。彼は二人で他の町へ行って曲芸をして暮らそうと説きつける。これを知ったポットーは同じ町へ赴き同じ曲芸団で職を得た。初日の夜アンドレは過って空中から墜落する。ポットーはブランシュだけをようやく救うことができた。道化役の手厚い看護は彼女に恋人の技師を思い出させる。そして道化役に悩みを訴える。ポットーは初めて彼女が真に自分を愛していることを知る。顔の化粧を落とした道化役はかの技師であった。ブランシュは嬉しさに彼の胸に倒れた。ポットーは自分の職業が幸福を妨げるものでないことを悟って喜んだ。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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