寃罪(1923)

解説

環境の力に支配されて自らの愛を犠牲にしなければならぬ女の悩みを描いた新派悲劇流の映画。ドニーズ・ルジェー、シャルル・ヴァネル、リュシアン・ダルサス出演。無声。

1923年製作/フランス
原題:His Theft Le Vol

ストーリー

ピーターとモードは恋仲だったが欲深い彼女の伯父グラハムは二人の結婚を許さなかった。ピーターは米国へ行く決心をして恋人の許に忍んで別れに来て帰る時夜警に怪まれ狙撃されて負傷したが友人プラットに救われ手厚い介抱を受けた。その夜グラハムの金庫から20万フランが紛失したので疑いは行方不明のピーターに掛り、モードはファヴィエと愛なき結婚をした。渡後米人からモードが結婚したとの話をきいたピーターは直に帰仏してモードを責めた。そうしてピーターは窃盗でないと判明した。併し夫ファヴィエへの義理と情の柵に差えられモードは恋人に最後の手紙を送った。失意の男は友人プラット夫婦と再び米国に向かった。

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