世界を敵として(1935)

解説

チャールズ・ウィル・カイザーが監督に当たった映画で、一九一四年から一九一八年にわたって西部戦線の最前線で撮影された写真を骨子として、俳優を出演せしめて再撮影されたものである。撮影台本はエルンスト・ハインツ・ラーフェンが書いた。撮影はギュンター・アンデルス、音楽はカール・ブッフホルツ、が夫々担当している。なお軍事指導には退役少佐ウェルテルン男爵が任じた。出演俳優は詳かでない。

1935年製作/ドイツ
原題または英題:Im Trommelfeuer der Westfront

ストーリー

砲煙と鮮血に彩られた大地は生々しい闘争の跡を物語っている。無人地帯と呼ばれた戦場には枝葉をもぎ取られた樹木が骸骨の如く突っ立ている。雨は風さえも交えて、一時砲火の絶えた戦場に凄愴の気を凝らす。兵士等は軍装に身を固め、壕の中で悠々とトランプを切っている。疲れて眠る兵士の夢は故郷に残した父母や妻子の面影である。やがて再び戦闘が開始される。責任感、義務の観念、祖国への愛が兵達を戦場に駆りたてる。タンク、機関銃、倒れた戦友を乗り越えて進撃する英雄的行動。イギリス人、フランス人、ドイツ人が欧州の一地点で示した歴史的な闘争が、はっきりと戦火の中に浮かび上がる。また一時的な休戦状態となった。疲れ果てた兵士達は睡魔に身を任せて死んだように眠る。突如命令が下る。彼等は黙々と立ち上がり整列する。砲火の響き、飛行機の爆音。国を担った兵士達は戦場へ新たな突撃を開始する。

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