情熱のボムバ

解説

「怪傑デアブロ」と同じくポール・H・ブッシュが製作したメキシコ映画で、カルメン・ゲレーロと「怪傑デアブロ」のファン・ホセ・マルティネス・カサードが主演する。脚本はアルフォンソ・リゴリーとラファエル・J・セヴィーラが書き卸し、セヴィーラが監督に当り、米国撮影技師ジャック・ドレイパーが撮影した。助演者はアドルフォ・ジロン、ギレルモ・カーレス、ベアトリス・ラモス、ルシー・デルガド、ペドロ・アルメンダリス等で、ボムバの踊りはアムパロ・アロザメナと「怪傑デアブロ」のエミリオ・フェルナンデスが演じている。

1936年製作/メキシコ
原題または英題:Maria Elena

ストーリー

漁業会社の支配人ゴンザロ・ペラルタは名うての女たらしだった。彼は酒場の踊り子カルメンとの恋にも飽きて、清純無垢のマリア・エレナに誘惑の手を延ばしている。美しいマリア・エレナを心の底から愛し、自分の持ち船までもマリア・エレナ号と名付ける程に思いを焦している、唄の上手な、美声の持主たる漁夫ロジェリオの心尽くしをよそにして、マリア・エレナはゴンザロの世馴れた手管にのって身を任せていった。失意のロジェリオはマリア・エレナ号を売り、親友のエヂユアルドの勧告により女人島の真珠探しの旅に赴いた。やがて多情のゴンザロはマリア・エレナの愛を踏みにじり、またほかの女に走ってしまう。村人に指弾されたマリア・エレナは乙女心の儚なさに病の床に臥す身となる。ロジェリオの友インダレシオは、マリア・エレナの唇洩れるロジェリオ懐かしの言葉を聞くや、遠くロジェリオの後を追う。ゴンザロもエヂユアルドとロジェリオの話を盗み聞き船を仕立てて女人島に向かう。ロジェリオ一行は、不意を衝かれて、島の女人共の捕虜となる。しかし後から乗込んだゴンザロ一行は、女人共を拳銃を持って退け、莫大な真珠を手に入れるが、その分配の事から同士討ちとなり、ゴンザロは射殺されてしまう。ロジェリオは馳せつけたインダレシオに救い出され、マリア・エレナの病を聞き女人島の真珠取りはエヂユアルドに一任して急遽帰国した。けれども時既に遅く哀れマリア・エレナは懐かしきロジェリオの歌声を聞きつつ淋しく世を去った。

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