銀界縦走

1932年製作/ドイツ
原題:Abenteuer im Engadin

ストーリー

あるスケート・クラブの部員たる若いヘラはウインター・スポーツに余り興味を持たないため、仲間の人達とどうしてもそりが合わない。おまけに許婚のハリーは大のウインタースポーツマンなので、二人の間も、このために面白くない有様である。そこでヘラは、ウインタースポーツ場裡に現れる。そしてここでノッポとチビの二人の男に会う。こいつらは、いつもくっついて歩いている仲良しで、テチェとフィエチェと呼ばれている男だ。二人ともヘラに執心で、何もかも彼女に教え込む。そこへ許婚のハリーも登場する。そして相も変わらず、ハリーはヘラをウインタースポーツ嫌いとして軽蔑する。遂に短橇競争の大会の当日がやってくる。ヘラは男装してこの競技に出場して第一着を占め、つづいてスキー競馬に参加し堂々たる勝利を博し、最後に参加したスキー大会ではハリーの術策に陥り間違った道に入り込んでしまったがハリーの愛を掴むことが出来た。やがて雪のスロープにスキーに乗った花嫁花婿の結婚行進曲。二人の弥次喜多はこれを見て大いに悲観しているところへ、鵞鳥盗みの科で二人の行方を捜していた番人が追跡して来て、--二人の愉快な姿は雪の彼方へ消えて行く。

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