面影(1924)

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解説

ジュール・ロマン氏作の小説を映画化したものでジャック・フェーデ氏がオーストリアのヴィタ社撮影所に赴いて監督製作した。俳優はフランスから「ありし日のナポレオン」出演のアルレット・マルシャル嬢と「サラムボオ」出演のヴィクトル・ヴィナ氏及びジャン・マルグリット氏、イギリスから「街を求めて」出演のマルコム・トッド氏が出演した。無声。

1924年製作/オーストリア
原題:L'Image

ストーリー

或る写真屋の飾窓の中にあった美女の写真を見て三人の男が其の面影にとらわれる。三人は各々面影の主を捜す。その主はハンガリーの田舎の豪族と結婚して居た。それは愛なき結婚だった。夫の従弟の妻がパリから訪ねて来た時、彼等の結婚は破綻し始めた。夫は其の女に魅惑され彼女が帰国する時、送って行くと言って出て行った。夫人はこれを機として実家に戻る決心をした。その頃例の三人は此の付近に来ていた。夫人は橇に乗って停車場に向かった。三人は偶然同じ旅舎に泊まった。夫人の橇が故障したので此の旅舎の前に止めて修理を始めた。三人は互いに語合ううちにお互いが恋仇であることを悟った。三人の一人は技師で一人は若僧、老いた一人は金剛石磨きの職人だった。技師と職人とは此の恋を賭けてカルタを始めた。夫人の橇が止まったのは此の勝負の最中だった。中には旅人が二三人居ると聞いた夫人は戸外で珈琲を啜って中に入らなかった。修繕が済むと橇は停車場に向けて走った。カルタは技師の勝ちとなった。老職人は面影を胸に抱いて自殺を遂げた。若い僧侶は浅ましい有様に迷いの夢から醒めて寺院へ帰るため去った。技師は誤った方向を指して恋の巡礼を続けて行った。夫人の橇は発車の時間に遅れたのでひと先ず帰宅した。彼女は自分の写真のためにこのような事件が起こったことは知らない。彼女は望みない結婚生活に楽しい事の生まれ来ようと儚い夢を描き乍ら広野の真ん中で老いて行く。

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