「ただのサスペンスじゃありません」M(1931) チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
ただのサスペンスじゃありません
サスペンスの古典という意識で観始めたのですが、いや、これはまったくそういうものではなかったですね。人間が抱え持つ闇=病みと、その闇に脅かされた人々の狂気を描いた作品でした。
音楽を完全に排した中でのモンタージュが、非常に効果を上げています。静けさの中に映し出される各カットの連続で、残酷な事態を知らせる手法などは、息詰まる感覚と相まって、非常に効果的に感じられました。
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