男たちの挽歌のレビュー・感想・評価
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原点にして頂点
うーん、安っちいタイトル付けてしまった。
けど事実だからな。今更自分の様なチンピラレビュアーがこの作品をレビューするのは憚れるんだが、この作品が公開されたのはかれこれ34年も前だ。知らない映画好きがいても当然なんで、駄文を綴ります。
なので何回目か憶えていない程観たが改めて鑑賞。
若い頃はチョウ・ユンファの格好良さに憧れたが(我が家にはロングコートが5着も有ります。背ぇ低いクセに)歳を重ねるとティ・ロンの演技に泣けてくる。
今回の鑑賞でもやはり泣けた。
香港映画は「男たちの挽歌」以前と以降に明確に分けられる。大ざっぱな云い方だがこの映画以前は香港映画=ジャッキー・チェンだった。勿論他の映画も入って来ていたが世間の印象は間違いなくこれだろう。(ジャッキー・チェンの部分をカンフー映画に換えてもいいかな)
そんな香港映画の印象を完全に変えたのがこの作品の大ヒットだ。当然雨後の竹子の如く亜流映画が山の様に作れれたが、この作品を超えるものなど無い。この作品を知らなくても2丁拳銃にロングコートでくるくる回る映画を何処かで観た事有るでしょう。
が、問題はその後だ。亜流作品を乱発し過ぎたせいか香港映画は徐々に見向きされなくなり、見る見る衰退して行った。
当時でも続編を望まない声が結構有ったと思うが本作もⅢまで作られた。(双子ってw)
結果それこそジャッキー・チェン作品以外ソトに売れるモノが無くなり、名門制作会社であるゴールデンハーベストが本国資本に売却されるほど、香港映画界は落ち込んだ。
そんな状況下、模倣では無くこの映画を超えるべく作れれたのが「SPL狼よ静かに死ね」であり「インファナル・アフェア」でありジョニー・トー作品群なのだ。それ程映画界に影響を与え続けている。あとは説明不要でしょう。ウィルソン・イップの功績は中国資本に負けない程大きいよなあ。
全然レビューになってないけど、しょうがない。だってホントに今更この映画について自分ごときが語る事などまるで無い。
自分は少なくとも自分と同世代で北斗の拳を読んだ事が無くてこの映画を観た事が無いという人の話は信用しない事にしています。人生にも影響もたらす偉大な作品です。
この映画を観て
「この兄弟全然似てねえな」
とか
「若い頃のチョウ・ユンファって劇団ひとりに似てね?」
とか思った不届き者と、
子供たちの合唱シーンで何故か毎回泣いてしまうという自分と同じボンクラさんは、どうか共感ボタンを咥えマッチで押してください(笑)。
2022・4/24 劇場再鑑賞
勿論家にはDVDが有るし最低でも20回以上は観てるが劇場で観たことが無かった。
ので何故か現在劇場で再上映されてるので鑑賞。(とはいえさすがにレイトショー)
やっぱかっこええわ。
改めて観ると特に凝った演出や映像が有るわけでは無いんだが(血の演出は凄えリアル)、この作品で描かれる男たちの生き様や格好良さは永遠だ。
公開35周年との事だが、もし40周年、50周年があるなら、また劇場で観たいと思う。
香港ノワール初心者、原点を知る!そしてスクリーン初鑑賞❗️
マークに拳銃持たしたらあきまへ~ん、格好良すぎます❗️何回も見ましたが、映画館で見るのは初めてで特別な体験でした。地下駐車場という「場」もこの映画で発見されたのでしょうか?映像も劇伴も迫力満点で本当に良かったです。ガンぶっ放し系が大好きになったのはこの映画のせいだ、きっと!(2022.4.22.)
かっこいい~!マーク、ホー、キット!最初は明るくてじゃれ合う仲間&兄弟、よそに行って裏切られる、両手にピストル、植木鉢にピストル、足怪我、病院、手術、誕生日、兄と弟、仲間、甥が叔父を殺す、濡れ衣、長いコート、スローモーション、背中の彫り物、警官と極道。ことばの羅列だけで文章が書けない…。
レスリー・チャンが子犬みたいに、子鹿のバンビみたいに可愛いくて余計に胸打たれる。室内がガチャガチャになるのもこの映画が原点なのだろうか。インファナル・アフェアも追龍も、この映画へのオマージュであり、この映画からの引用を上手く取り入れているんだとわかりました。
右脚に乾杯!
地上波の深夜枠にピッタリな作品(初めて見たのが深夜枠)なのに、大音量で観てみるとやはり迫力があった。タクシー会社への暴行とか、ちょっと痛々しく見ていられないほどでしたが、そこの社長はやっぱいい人。従業員思いのこんなタイプのおっさんがいい。
殴り込みをかけるチョウ・ユンファ。二丁拳銃も彼しか似合わないし、スローモーションとなる鉢植えに銃を隠すところも気持ちいい。3年の時間の流れがボスとなったシンの車を洗車するところ。みじめったらしくもあるが、これが3年我慢し続けた結果なのだ。
弟キット(レスリー・チャン)への愛も感じらるしマークへの友情も熱い。そして銃撃戦でのドラム缶爆破の威力は凄まじい。もういい加減に足を洗わせてくれよ・・・
泥臭い男たちの絆
1986年っていうと、まだ昭和の時代。
でかいサングラスや肩パッド、携帯電話もない。
それに、どこかで見たことがあるシルエットだったり、ガン・ファイトだったり。
加えて私、何故か「インファナル・アフェア」(潜入捜査の話。日本では2012「ダブルフェイス」西島さん&香川さんでリメイク)とこの作品がごっちゃになっていて。
ずっと見ていませんでした。
このバカチーン!と自分に喝!!。
見たことあるじゃなくて、これに影響を受けた作品が多いてことですね。
ジョン・ウー監督の代名詞「2丁拳銃」も出てきたし(鳩はなかったけど)。
とにかくガンファイトが「これでもかー」の連発で、圧巻。
植木鉢に拳銃を隠して、それを拾いながら打ち返すとか。かっこいい&大出血MAX祭状態。
めちゃくちゃ男臭い。
『いい兄貴じゃなかったが、チャンスをくれ』
『兄貴を逮捕できるのか?』なんて、ギリギリ境界線にいる兄弟と、その仲間。
終盤は台詞がなく、目をかわすことで通じ合う姿。
痺れますねえ。
ストーリーがシンプルで、かつ100分弱なので。あっという間に終わっちゃった。
まだまだ、見逃しているアジア系作品。注目。
熱過ぎる友情
無駄を全て削ぎ落としたかのような、シンプルなストーリーがとても良かった。
間延びしてたら観れなかったかもしれない。
やはり、当時観た人と、今初めて観た人だと感じ方も違うような気がする。
僕は後者なので、新しさを感じれなかったし、チョウユンファの演技が臭すぎて笑ってしまった。
アクションも当時観た人は革新的だったのかもしれないけど僕には新しさを感じられず弾ナンボほど出るねん!と気になるところの方が多かった。
アクションや演技よりもグッと来たのはストーリーだった。良い時代を経験しはめられ、どん底に落ちるけど、信じた男とならやり直せると思ってるチョウユンファとカタギの世界に戻りたい兄貴分。この2人の関係性に痺れて、古臭さを感じつつ映画に入って行けた。
もっと早く観たかった。
皮肉と男と銃で90分
歴代ずっとランクインの1本・・・
この後も何度でも観るだろう
もう何度観ただろう。しかし、スクリーンで観るのは今回が初めて。ほぼ全てのシーンやセリフを覚えているにもかかわらず、痺れるオープニング。汗でシャツしたの入れ墨が透けて見える。そして小気味よいベースのリズムから始まるあのテーマ曲。
もうこれだけで主人公の運命(さだめ)を物語りきっているではないか。観客の皆さん、さぁこの後は心ゆくまで華麗な銃撃戦をお楽しみ下さい。という勢いで映画はよどみなく進んでいく。
小さなことを気にせずに、みんなが映画を楽しむことのできた時代の最後の輝きのような作品。
きっとまたどこかで観ることになるだろう。生きている限り。
この同じ日、「駅前旅館」のフランキー堺がマッチ棒を咥えているポスターが神保町シアターに貼ってあった。マークのマッチ棒はこんなところに元ネタがあったのか。
男の友情とタバコと硝煙。
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