男たちの挽歌のレビュー・感想・評価
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4K修復デジタルリマスター版は期待以上な出来上がりで満足できました
30年以上前に深夜のアジア映画特集で見て大のお気に入りとなり、その後、DVDを購入して忘れたころに見たくなる作品でした。
ストーリーや銃撃シーン等は現実的に考えるのではなく、劇画だったり、別の惑星の話(例えばコブラみたいな)の実写版としてみりゃ余計なこと考えずに楽しめると思います。
画質、BGMは昔の記憶では画質、音質ともチープな印象だったように記憶してましたが、なんのなんの大変高品質に仕上がっており、BGMの音量が時々大きいすぎる以外は違和感はなかったです。
全編で90分、展開がスピーディーでストーリーもメリハリがあったこともあり、何度も見ていたのでほとんど覚えているのに退屈せずに楽しむことができました。
裏社会、友情も命がけ。 4/24(日) 再鑑賞。 5/18(水)3回目。
内容は知らないが題名は聞いたことがある。 なんかリバイバル上映みたいなので鑑賞。
マークとホーの友情が熱い。だけど裏社会の2人だから友情も命がけだぜい。
マーク。かっこ良すぎだろ。たたずまい、表情、セリフ、ファッション、全てきまりすぎててカッケー。
ホー。なかなか堅気になれないし、弟もぜんぜん許してくれなくてかわいそう。 だけど自業自得だしな。 んー、でもヤッパかわいそー。
あと弟、彼女の誕生日に家で仕事してんじゃねーよ。
それからホントに撃ちまくる。
も1回見に行く。
《追記》
【 4/24(日) 再鑑賞 】 エンドロールの映像、キリッとした2人の後ろ姿にしびれる。 このまま宣伝用のポスターに使える。
【 5/18(水)3回目 】 冒頭、マークのチャラい感じが面白い。ストーリーでよく分からない所もあるが、マークとホーにとってそんなことはどうでもイイことだ。
2022/4/22(金) ☀️ city2
. 4/24(日)☁️🌂新宿 武蔵野館
. 5/18(水) city1
チープなシンセサウンドと共に蘇った名作は公開当時に感じたよりも鋭く胸を抉ります
公開当時は学生だったのでピンときていなかったことがグッと胸に迫ります。贋札取引で名を馳せマフィアの幹部として幅を利かせていたホーとマークが奈落の底に突き落とされる中盤はうだつの上がらないサラリーマン人生を歩む身としては全然他人事ではなくスクリーンが涙で滲みました。敏腕刑事としてガムシャラにマフィアを追い詰める刑事キットは兄ホーがいる限り出世できない。ホーはキットのために足を洗おうとするが更生の道のりは茨の道。因果応報と呼ぶには余りにも残酷な手段で追い詰められたホーとマークが男の誇りを賭けて立ち上がる頃にはもうハンカチがグショグショになっていたので終幕はもう嗚咽です。これはもう泣けに泣けました。
レスリー・チャンもいいんですけど、やっぱりオッサン目線だとティ・ロンとチョウ・ユンファが素晴らしい。特にティ・ロンの憂いを湛えた瞳がもうカッコよ過ぎ、永遠の憧れです。
久しぶり
ひっさしぶりに観たら、ただただ格好良く見えるシーンを繋いでいくために、いまいちよく分からん展開(あそこで説得されて復讐しちゃダメだろ…)なのは分かってたことだし、そういうもんなんだから良いんだけど…
音楽の使い方がヒクくらい古臭くて、演歌のカラオケビデオかと思っちゃったよ…
でもそこもここも含めて、好き…
英雄本色…最高!でしかない!!
新宿武蔵野館の初日初回に鑑賞。学生時代に何の知識もなく趣味であった試写会にて本作を観て、圧倒的なアクションとスタイリッシュなカッコ良さに魂を揺さぶられ、原題と英語名を知ってさらに感動しました。
今観ても凄さと懐かしさと想いが溢れすぎて、ただただ泣いてました。
80年代大映作品調
予備知識無しで視聴
全編通してどこか懐かしい、あ、これは青春神話同様、自分の好きな80年アジア。
展開早くサクサク進むのでまあ楽しめました。
ジャッキー以外のアジア好きなら一度見ると良いでしょう。
【極道の男の誇りと友情、弟を思う兄の愛を、激烈なガンアクションで描き出した作品。】
ー 抒情性に満ちた、ノワール映画である。今作の随所で流れる音楽がそれを助長している。ー
◆感想<Caution 内容に触れています。>
・極道の世界の栄枯盛衰の描き方。
ホー(ティ・ロン)とマーク(チョウ・ユンファ)が率いていた極道組織が、ホーが3年刑務所に入っていた間に、弟分だったシンが頭になっている。
そして、銃撃戦で足を撃たれたマークの落ちぶれた姿。
ー 香港では”お勤めご苦労様”極道文化はなかったのだろうか・・”
今作は、シンプルだが、観る側に響く、物語・人間関係構成の勝利した好例であろう。ー
・極道の兄ホーの弟で刑事になったキット(レスリー・チャン・・・。合掌。)が、兄が極道であるが故に、昇進出来ずに、兄を徐々に疎ましく思って行く姿。
・前科人達を雇うキン社長が経営するタクシー会社。
ホーを快くではないが、雇う姿。
そこに遣って来る、ホーに嫌がらせをするシンの手先達が、タクシーを叩き壊す姿。
ー 元前科人達を必死に抑えるキン社長。だが、ホーはいよいよ居場所がなくなって・・。
中盤の台詞”悪の組織に入るのは、簡単。だが、抜けるのは難しい・・。”ー
・キットの妻、ジャッキーの誕生日。けれど、仕事をするキット。
そこに現れたホーとキットの間に、壁が出来てしまった遣り取り。
・シンの悪辣ぶりが、今作を”勧善懲悪”映画に見せているのも、ポイントであろう。
鑑賞側は、皆、ホーとマークを心中で応援するのである。
ー マークが必死にホーとキットの仲を修復させようとする姿。だが・・。ー
<年代的に、初めて鑑賞。
序盤は、やや古めかしさを感じたりしたが、後半、ググっと面白くなる作品。
ホーが男として、親友マークを殺された落とし前をキットの銃を借りて、キッチリ付けるラストは、沁みます。>
実は第1作で終わる予定
それまでの香港映画の常識を覆した作品で香港ノワールの始まりと言っても過言ではない。
この作品でチョウ・ユンファは一気にスターダムになり主演作が増えていった。
香港版仁義なき戦いと言わんばかりの香港マフィアの跡目争いから始まり最後は友情を超えた男たちの熱い戦いが見られる。
本当はこの第1作目で終わる予定だったそうだけど予想外にヒットして第2作が作られたが主役1人が作品中で死んでしまったから無理矢理に兄弟がいた設定にして第2作目を製作した裏話は有名。更に裏話ついでに監督のジョン・ウーと製作総指揮のツイ・ハークが劇中にカメオ出演をしているが実はジョン・ウーは一時的に香港映画界から追放されていたがツイ・ハークがもう一度香港で一緒に映画を撮ろうと言って台湾から呼び戻したと言うエピソードがあるがそれをオマージュさせるワンシーンがこの作品の中にあるのでどのシーンかは皆さんで確認して欲しい、そしてワンシーンであるがブレイクする前のチャウ・シンチーも登場しているがまず初見ではわからないだろう。
ユンファのロングコートにマッチを口に加えサングラスをかけるスタイルはこの映画公開後に香港の間で流行したけど何せ香港では暑苦しい格好であるのは間違いなく真似した人は汗だくだったそうだ。
金字塔てやつ
チョウユンファってひとはパッと見、あきれるほどウソくさい。映画の序盤はホーとマークの絶頂期だが「オフコース」とか言っちゃうマークの軽さ。上機嫌がフラグとはいえ軽薄すぎる。
が、出所後堅気なタクシー運転手として頑張っているホーがぐうぜんマークを見つける。そこから邂逅にいたる地下駐車場のシーンを涙なくして見ることはできない。あんなに意気揚々だったマークが粗末な身なりをして補装具をつけびっこをひいている。肩にしたウエスで迎車のフロントガラスを拭くとシンが飯代だと言って無造作に札を放る。札をひろい駐車場の隅で得体のしれないべんとうを食べる。そこにあらわれたホー。茫然として口から食い物がこぼれる。ここで何しているんだと案ずるホーに「3年待ったんだぞ3年!」と声を張り上げる。マークはそんな姿になってまで、シンの下僕になってまで、ふたたびホーと挽回する野望を失っちゃいなかった。──のだった。
おそらく涙なくして見ることはできない──にご賛同いただける白眉だと思うが、その一方でジョンウーは娯楽映画について考えさせた。
個人的にマフィア・ギャング・ノワール系映画を好んで見たいと思うことはない。深作に傾向する──など、暴力的な映画に男っぽさを感じるのは、タバコを吸うことや、酒が飲めることがかっこいい──と同等の稚気だと思う。(ことがある。)
もちろん映画を誰がどう見ようと勝手だが、映画が魂を持っている──そう捉えることが日本映画のつくり手にはある。日本の観衆にも多少ある。(と思う。)
本作の面白さはジョンウーが多数の共感を集められる絵づくりをした──ってだけのこと。テクニックの話。たんじゅんに心躍らせた初見から、次第にそんなことも教えてくれた映画だと思っている。
男気溢れる
香港映画ならではのくさい芝居、東映任侠映画を彷彿とさせるストーリ展開ではあるが、男たちの気持ちの強さが伝わる。こりゃ失礼、レスリー・チャンの彼女もしっかりして強かった。バディ物に敵対する弟を絡め設定は悪くない。バディの洒落た感じを見てて、なぜかフランス作品「ボルサリーノ」を思い出した。
それだけで終わらないから記憶に残るのだろう。スローモーションを多用するアクションシーンは、特に室内の戦いの臨場感を増幅する。やや臭い感じもするけど、スタイルは確実に「マトリックス」に引き継がれている。
ラストのストップモーションが、この映画の象徴かな。
とにかく面白い
これは懐かしい。プライムで見かけたので久しぶりに観てみました。
今観るとファッションや音楽などの他、全体的なノリに時代を感じます。
しかしながら香港ノワールを巻き起こした作品、香港映画界でとてつもなく大きな意味があった事でしょう。
香港のみならずタランティーノは「挽歌」好きを公言してるし、ウォシャウスキーの「マトリックス」も影響が見えますね。
広江礼威のコミック「BLACK LAGOON」の張さんも、間違いなくモデルにしているでしょう。何だかんだ世界で愛されている作品です。
そしてそういった細かい部分は置いといて、とにかく面白い。
ひたすら男臭いがやはり香港映画のコミカルな部分は残っていて、だからか暴力描写が続いても見やすい感じに纏まっています。
今回久しぶりすぎて殆ど覚えておらず、再び新鮮な気持ちで楽しめました。
実に面白かったです。
日活アクションよりも、自分には東映の1965年の現代ヤクザ映画「顔役」の内容がお手本になっているように思いました
素晴らしい!文句無しの傑作です
従来の香港映画のイメージを一新する香港ノアールの誕生の金字塔です
まるで日本映画を観ているかのように全く違和感を感じません
街並み、服装、ヘアスタイル、化粧
香港ぽさは極めて薄く無国籍です
話している言葉が広東語で、テロップも漢字であるのに全く違和感がなく日本映画のようにスルスルと没入してしまうのです
本作のイメージであるロングコート
考えてみれば香港じゃそんなもの着ないものです
だって真冬の2月でも最高気温は20度もあるのですから
暖かい日なら25度は行きますから、半袖でもいいくらいです
そういう香港ではないイメージを監督は意図して目指したと言うことです
東京をイメージして香港の立地を逆手に取り、かっての日本映画以上の無国籍映画を作り上げたのです
日活アクションよりも、自分には東映の1965年の現代ヤクザ映画「顔役」の内容がお手本になっているように思いました
日本のギャング映画は任侠もの、実録ものを指向していき、この路線は一旦途絶えてしまいます
復活したのは1986年10月からの「あぶない刑事」以降ではないでしょうか?
本作はその同じ1986年8月の香港公開
翌1987年4月の日本公開です
20年の歳月を越えて「顔役」が遺した種子が香港と日本でほぼ同時に芽吹いたのです
北野武監督作品のノワール映画も、Vシネマも本作から強い影響を受けたのは明らかです
ガンアクションは全くの独創性のあるものです
ハリウッドにも日本映画にもヨーロッパのノワールものにも無いもので素晴らしいものでした
ストーリー、キャラクター造形は日本のアクション映画や60年代の現代ギャング映画の様々なエッセンスの一番良い部分をセンス良く消化しています
恋人ジャッキーや子供達の合唱団シーン、タクシー会社の社長や同僚たち
どれも見事な設定です
主演のティ・ロンは渡瀬恒彦に本当に良く似ています
国際都市香港は東京以上の無国籍さです
しかしカンフー映画の伝統も微かに漂うのも素晴らしいところ
最高です!
しかしこの香港も将来どうなってしまうのか?
国際都市香港の無国籍さは消え去ってしまうのかも知れません
馴染めなかった香港映画
チョウユンファ扮するマークと兄弟分のティロン扮する偽札造りホーの弟キットは刑事になろうとしていた。ある日、ホーは取引相手に撃たれ逃げたが、賊が家に押し入りキットの奮闘にも関わらずホーの父親が刺殺された。大物ギャングホーは、警察に逮捕されたためマークはひとりで殴り込みに行ったが、マークも撃たれた。果たしてこの先どうなる?
香港映画をバカにしてはいけないだろうが、どこかぎこちなく言葉のせいかわざとらく感じるし、役者のサングラスや白コートは浮いてるし、突然落ちぶれたりして馴染もうと思ったけど残念!
古き良き…
久々に見た。エレジー満載で何度も流れる。だからタイトルにも挽歌と入ってるんだと。ストーリーは単純明快、でもそれが良い。チョウ・ユンファはやはり格好良く色気がある。タクシーの社長もジャッキーも良い人。レスリー・チャンは瑞々しかった。
原点にして頂点
うーん、安っちいタイトル付けてしまった。
けど事実だからな。今更自分の様なチンピラレビュアーがこの作品をレビューするのは憚れるんだが、この作品が公開されたのはかれこれ34年も前だ。知らない映画好きがいても当然なんで、駄文を綴ります。
なので何回目か憶えていない程観たが改めて鑑賞。
若い頃はチョウ・ユンファの格好良さに憧れたが(我が家にはロングコートが5着も有ります。背ぇ低いクセに)歳を重ねるとティ・ロンの演技に泣けてくる。
今回の鑑賞でもやはり泣けた。
香港映画は「男たちの挽歌」以前と以降に明確に分けられる。大ざっぱな云い方だがこの映画以前は香港映画=ジャッキー・チェンだった。勿論他の映画も入って来ていたが世間の印象は間違いなくこれだろう。(ジャッキー・チェンの部分をカンフー映画に換えてもいいかな)
そんな香港映画の印象を完全に変えたのがこの作品の大ヒットだ。当然雨後の竹子の如く亜流映画が山の様に作れれたが、この作品を超えるものなど無い。この作品を知らなくても2丁拳銃にロングコートでくるくる回る映画を何処かで観た事有るでしょう。
が、問題はその後だ。亜流作品を乱発し過ぎたせいか香港映画は徐々に見向きされなくなり、見る見る衰退して行った。
当時でも続編を望まない声が結構有ったと思うが本作もⅢまで作られた。(双子ってw)
結果それこそジャッキー・チェン作品以外ソトに売れるモノが無くなり、名門制作会社であるゴールデンハーベストが本国資本に売却されるほど、香港映画界は落ち込んだ。
そんな状況下、模倣では無くこの映画を超えるべく作れれたのが「SPL狼よ静かに死ね」であり「インファナル・アフェア」でありジョニー・トー作品群なのだ。それ程映画界に影響を与え続けている。あとは説明不要でしょう。ウィルソン・イップの功績は中国資本に負けない程大きいよなあ。
全然レビューになってないけど、しょうがない。だってホントに今更この映画について自分ごときが語る事などまるで無い。
自分は少なくとも自分と同世代で北斗の拳を読んだ事が無くてこの映画を観た事が無いという人の話は信用しない事にしています。人生にも影響もたらす偉大な作品です。
この映画を観て
「この兄弟全然似てねえな」
とか
「若い頃のチョウ・ユンファって劇団ひとりに似てね?」
とか思った不届き者と、
子供たちの合唱シーンで何故か毎回泣いてしまうという自分と同じボンクラさんは、どうか共感ボタンを咥えマッチで押してください(笑)。
2022・4/24 劇場再鑑賞
勿論家にはDVDが有るし最低でも20回以上は観てるが劇場で観たことが無かった。
ので何故か現在劇場で再上映されてるので鑑賞。(とはいえさすがにレイトショー)
やっぱかっこええわ。
改めて観ると特に凝った演出や映像が有るわけでは無いんだが(血の演出は凄えリアル)、この作品で描かれる男たちの生き様や格好良さは永遠だ。
公開35周年との事だが、もし40周年、50周年があるなら、また劇場で観たいと思う。
香港ノワール初心者、原点を知る!そしてスクリーン初鑑賞❗️
マークに拳銃持たしたらあきまへ~ん、格好良すぎます❗️何回も見ましたが、映画館で見るのは初めてで特別な体験でした。地下駐車場という「場」もこの映画で発見されたのでしょうか?映像も劇伴も迫力満点で本当に良かったです。ガンぶっ放し系が大好きになったのはこの映画のせいだ、きっと!(2022.4.22.)
かっこいい~!マーク、ホー、キット!最初は明るくてじゃれ合う仲間&兄弟、よそに行って裏切られる、両手にピストル、植木鉢にピストル、足怪我、病院、手術、誕生日、兄と弟、仲間、甥が叔父を殺す、濡れ衣、長いコート、スローモーション、背中の彫り物、警官と極道。ことばの羅列だけで文章が書けない…。
レスリー・チャンが子犬みたいに、子鹿のバンビみたいに可愛いくて余計に胸打たれる。室内がガチャガチャになるのもこの映画が原点なのだろうか。インファナル・アフェアも追龍も、この映画へのオマージュであり、この映画からの引用を上手く取り入れているんだとわかりました。
右脚に乾杯!
地上波の深夜枠にピッタリな作品(初めて見たのが深夜枠)なのに、大音量で観てみるとやはり迫力があった。タクシー会社への暴行とか、ちょっと痛々しく見ていられないほどでしたが、そこの社長はやっぱいい人。従業員思いのこんなタイプのおっさんがいい。
殴り込みをかけるチョウ・ユンファ。二丁拳銃も彼しか似合わないし、スローモーションとなる鉢植えに銃を隠すところも気持ちいい。3年の時間の流れがボスとなったシンの車を洗車するところ。みじめったらしくもあるが、これが3年我慢し続けた結果なのだ。
弟キット(レスリー・チャン)への愛も感じらるしマークへの友情も熱い。そして銃撃戦でのドラム缶爆破の威力は凄まじい。もういい加減に足を洗わせてくれよ・・・
泥臭い男たちの絆
1986年っていうと、まだ昭和の時代。
でかいサングラスや肩パッド、携帯電話もない。
それに、どこかで見たことがあるシルエットだったり、ガン・ファイトだったり。
加えて私、何故か「インファナル・アフェア」(潜入捜査の話。日本では2012「ダブルフェイス」西島さん&香川さんでリメイク)とこの作品がごっちゃになっていて。
ずっと見ていませんでした。
このバカチーン!と自分に喝!!。
見たことあるじゃなくて、これに影響を受けた作品が多いてことですね。
ジョン・ウー監督の代名詞「2丁拳銃」も出てきたし(鳩はなかったけど)。
とにかくガンファイトが「これでもかー」の連発で、圧巻。
植木鉢に拳銃を隠して、それを拾いながら打ち返すとか。かっこいい&大出血MAX祭状態。
めちゃくちゃ男臭い。
『いい兄貴じゃなかったが、チャンスをくれ』
『兄貴を逮捕できるのか?』なんて、ギリギリ境界線にいる兄弟と、その仲間。
終盤は台詞がなく、目をかわすことで通じ合う姿。
痺れますねえ。
ストーリーがシンプルで、かつ100分弱なので。あっという間に終わっちゃった。
まだまだ、見逃しているアジア系作品。注目。
熱過ぎる友情
無駄を全て削ぎ落としたかのような、シンプルなストーリーがとても良かった。
間延びしてたら観れなかったかもしれない。
やはり、当時観た人と、今初めて観た人だと感じ方も違うような気がする。
僕は後者なので、新しさを感じれなかったし、チョウユンファの演技が臭すぎて笑ってしまった。
アクションも当時観た人は革新的だったのかもしれないけど僕には新しさを感じられず弾ナンボほど出るねん!と気になるところの方が多かった。
アクションや演技よりもグッと来たのはストーリーだった。良い時代を経験しはめられ、どん底に落ちるけど、信じた男とならやり直せると思ってるチョウユンファとカタギの世界に戻りたい兄貴分。この2人の関係性に痺れて、古臭さを感じつつ映画に入って行けた。
もっと早く観たかった。
皮肉と男と銃で90分
描かれたのは、ただひたす皮肉。それに立ち向かい奮闘する男。その生き様。そして、二丁拳銃やラストでのアクション改革。これらが集まって、間延びするところを最大限切り落として高度なエンターテイメントとなっていました。
俳優の顔とかいいなあ、完璧に男向けの映画で清々しい。
全64件中、41~60件目を表示