男たちの挽歌のレビュー・感想・評価
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べつに観なくてもよかった
評判になった映画なので、もっとクオリティーの高い、重厚な作品を期待して映画館に足を運んだのですが、違いました。
キャラの濃い男たちと、彼らが織りなす物語を観ていると、脂っこいものを食べ過ぎたときのようにちょっと胸が悪くなっちゃいました。
まあチープさと、アクションシーンの迫力は、じゅうぶんに味わえましたが……。
というわけで、人生の残り時間が少なくなった中年以降の方には、あまりオススメできません。
この世で観るべき映画はほかにたくさんあります。
何十年ぶりかで観てしまいました
ジャンルスタンダードを築いた
今作るのなら〝女たちの挽歌〟
この有名な邦題は昔からよく馴染んでいたのになぜか見逃してきた映画です。
なるほど、色々なところで語られているように今見ても間違いなく傑作。
斬新性だけなら、後から作られた映画によって上書きされていくので、どことなく色褪せていくものですが、そんなことを考えている間もなく引き込まれていくのです。
たぶん、3人が3人とも泥臭いからです。
格闘技的にも拳銃の使い手としても特別優れているわけでもないのに強い。なぜか。
それは決断の強さ。
やるならやると決めた時の揺るがなさ。
そういう強さをホーとマックが見事に体現し、お子ちゃまだったキットも理屈でなく身体的に身につける。
男が男らしさを追い求める、それを口に出してもジェンダー的な配慮が要らない時代。
ノワールと言われる分野の映画は、どうしてもギャング系が主流で、男たちが血で血を洗う、そんな危険な世界から抜け出せない男を見守るしかない女、犠牲になるしかない女。
そういう図式があるので、〝今〟を舞台にしたものは作れない気がします。作れたとしてもスターウォーズに出てくる酒場みたいに科学技術と関係なく、雰囲気はレトロ。
今の20代の若者が見たらどう受け止めるのか。
ちょっと気になるし、聞いてみたくなりました。
ジェンダー的配慮なしで最後にひとこと。
タクシー会社の社長❗️
あなたこそ男の中の男でした。
昔の興奮があっという間に蘇る
古い映画を映画館で観るのも👍
タイトルなし
もっと早く観たかった
感無量
時代を感じさせない、ことはないかな。
この男を見ろ!なぜ許さない!
THE 香港ノワール
公開当時は、カンフー(主にジャッキー・チェン)とMr.Boo!が頭の中の香港を締めていたハナタレ中学生だったのでスルーでしたが、自衛官になった当初に先輩にビデオを押し付けられて「何この熱さ!」と嵌った記憶がうっすら。それ以降、香港ノワール系の映画は度々映画館でお世話になりましたが、コレは初めての劇場。いやーワクワクしましたね。
点数はあえてのドライなので抑えめですが、あくまでも現代で初見の場合という事でご了承下さいませ。個人的には点数振り切っても良いのだけれども、不自然極まりない上にクサい且つクサい演技の応酬と、突然誰かが歌い出しそうな劇伴(特に昭和歌謡の様なヤツ)にどうしてもクラクラしちゃうので、仕方がないかなと(苦笑)。
コレは兎にも角にもチョウ・ユンファ。入り口から出口まで格好良過ぎでございます。日本の任侠ものとミュージカル映画が大好きだったジョン・ウーがそのまま溢れる、荒削りだけれども味わい深い作品なので、劇場チャンスがあれば少しだけ優しい気持ちを伴って飛び込んで頂きたいな、なんて思います。
本当の英雄とは?本当の男とは?
GWにやってる映画を下調べしようとスマホをいじったらいきなり「男たちの挽歌4K版」の文字が目に飛び込んできた!おいおいマジか笑。
公開当時TVでCM流しまくってたけど、ジャッキーチェンも出てないしB級臭が全開だったので華麗にスルーしてしまったのが今でも悔やまれる苦笑。
その後レンタルビデオで借りてどハマりし、LD、DVD、Blurayとソフトが出るたび買い集めてしまった程惚れ込んだ(個人的に)香港ノワールの最高傑作!
原題は「英雄本色」、当時はグーグル先生もいなかったので香港人に意味を聞くと「英雄の真の姿」とのこと。これはこれでカッコいいけど、日本人にとってはやっぱり「男たちの挽歌」だよね。
細かいストーリーは、各自映画を観て欲しいが、とにかくチョウユンファの男の色気が全開で、特にレストランにカチ込みに行くシーンはまさにジョンウー演出の原点。
ティロンとレスリーチャンの兄弟愛と確執、そして和解からのラストショット。そこで流れるEDテーマがまさに「男たちの挽歌」。100回近く観てるのに、観るたびに泣ける。
レスリーチャン RIP。
日本でもこういう映画が多かったらなぁ。
今年119本目(合計393本目/今月(2022年4月度)29本目)。
アマプラなどで(4Kではなく、当時のものを)見られるのは知っていましたが、ストーリーの確認のためあらすじだけさくっとみて(無料公開分)、テアトル系列に。
4Kデジタルリマスター版ということなので、ストーリーに足したり引いたりはなく、映像の乱れやフィルムの修復を行っていたりという程度のものであるようです。
※ 入場者特典に「英雄本色」と書いたチラシが渡されたのですが「本色」って何なんでしょうか…。
確かに4Kリマスター版ということで若干の音や映像の向上はありますが、ストーリーそのものが変わるわけではないので、一般版(当時版)でいいやとみなして、アマプラなどで見るか、4Kリマスター版に価値を見出して1900円(一般の方の場合)払うかはわかれるかな…とは思いますが、最近なぜかしら4Kリマスター版上映が多いところ、この作品は「それなりに」リマスターされていた点は良かったです。
ストーリーもひねりも少なく、当時、熱狂的に映画館で立ち見(当時はできたらしい。今は消防法などうるさいので)が出る程流行ったそうです(実家情報)。なるほどなという印象です。大人の営みとかどうでもいい部分をカットして、ストーリー…といっても、結局はノワールアクションなので、結局は撃ち合いになりますが…という部分にすぐに飛ばしてくれるので、「あまり考えることがなく見ることができる」という点では高評価かと思います。むしろリマスター版である以上勝手にストーリーを出すほうが問題ですし。
※ テアトル系列さん(テアトル梅田さん)って、どちらかというとフランス・イタリア映画(観るだけでなく、考えさせるタイプのものが多い)を多く流すのですが、「ほぼほぼ一本道で見る「だけ」の超娯楽映画」が来るのもアンバランスである意味笑っちゃいました。
もとのリマスター版であることも考慮して採点は下記のようしました。
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(減点0.1) 香港・台湾がメインです。当然漢字圏の国です。リマスター版という事情もあるので、明確に字幕などをあれこれ足したりはできません。漢字圏なので、多少の看板の翻訳漏れなども「ある程度は」想定はできますが(繁体字が多いことによる)、全てではないですし…。
ただ、街の看板に何と書いてあろうが、結局はノワールアクション、要はアクションものというカテゴリであり「字幕不足があるかな」といっても減点幅はこの程度でしょうね。
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初見。無理のある初期設定をはじめ突っ込みところ満載ながら兎に角面白い映画を作ろうという作り手たちの心意気が感じられて悪い点は付けられないね。
①公開当時は香港映画に限らずドンパチものは敬遠していたのでスルーしてました。今回4Kリマスター上映ということなので勉強のため初鑑賞。②4Kリマスターという割には昭和の映画/TVドラマの様な映像と昭和歌謡みたいな音楽に凄くノスタルジックな気分に。偽札作っている部屋や機械、オフィスや住居等の室内セットもチープで金掛かってないなぁ(掛けられなかった?)感が溢れておりますが、めちゃくちゃ上手いというわけではないけれども歯切れのよい演出のお陰で余り気にせずに(気にする間もなく)観れます。③兄が香港暗黒街の顔役であることを弟が大学生になるまで知らなかったなんてこと無いだろうし、マークも復讐するんなら台湾ギャングをぶち殺すより香港の裏切り者を探すべきだろう、とか突っ込みたいところも多々有りますけれども、こちらもテンポのいい演出のお陰で余り気にせずに話は進んでいきます。④主役の3人は揃って好演。レスリー・チャンはやや一本調子な演技になっているが、一番若いこともあるし役柄も若い刑事の突っ張りと兄への強い憎しみ(それだけ好きだったんだろうねぇ)を終盤まで演じれば良かったわけだから。ポスター等からすっかりチョー・ユンファが主役と思っていたら三人の中で唯一命を落としてしまう役でびっくり。でもお陰で注目されたのでしょうね。冒頭近くの白人とドルの偽札と香港のお金を交換するシーンは演出も余り上手くないし白人俳優のギクシャクした演技も気になったが、チョー・ユンファが英語が分からないのに適当に話を合わせているところがいかにもリアルで見ていて面白い。初仕事となったインドネシアでの屈辱的な思い出を語るシーンも表情の演技が上手い。下積みが長かったせいかちゃんとした演技力を培っていたのでしょうね。ただ、この映画がチョー・ユンファやレスリー・チャンの出世作になった為影に隠れてしまったようだが、ティ・ロンの好演を忘れてはいけないだろう。最初はチョー・ユンファの引き立て役かと思っていたら、刑務所から出たくらいから存在感が増し始め、チョー・ユンファとレスリー・チャンの攻めの演技を受け止める“受け”の演技に徹して映画の真の要となっている。⑤製作陣としては“男”の映画を撮りたかったのだろうから、紅一点のレスリー・チャンの恋人役はキレイであれば誰でも良かったようで、扮するどことなく沢口靖子似の女の子は演技も下手。彼女の役をもっと上手い女優がやれば作品にも深みが出たと思うのだか、まあ、男の映画➕アクション映画を撮りたかったので“女”まで気を回さなかったんでしょうね。⑥そしてクライマックス。堅気になったのに(ホー)、物乞い同然になったのに(マーク)、銃をどこで調達したんだろうとか、二人(途中で一人参戦)であれだけの人数をほぼ根絶やしにするのはどう考えても無理やろ、とか突っ込みところが頭を過るが、盛大な銃撃戦(➕爆発シーン)でどっか行っちゃいます。あの畳み掛ける様な演出と臨場感はなかなか凄い。マークが死んじゃうシーンも印象的だが、ラスト、キットが銃をホーに渡し、ホーがシンを撃ち殺した後、キットの手錠を取って自分ではめ、手錠で繋がれた(心も再び繋がった)兄弟が歩いていく姿に不覚にも(;_;)してしまった。⑦あと、どうでも良いことですけれど、邦題の『男たちの挽歌』はパッと見カッコいいけれども、映画の中身にはあまり合っていないと思う。英題の『A Better Tomorrow』ももうひとつかな。ここはやはり原題(中国語題名)の『英雄本色』(“任侠”の本分)が一番ピッタリくると思う。ホーとマークの関係には親友を越えた中国の物語に出てくる義兄弟のような関係性も読み取れるから。
ブラザーフッドも良いものだ
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