グランド・ホテル(1927)

解説

映画評論家として知名のベラ・バラージュ氏のシナリオを映画化したもので、「スワリン姫」と同じくヨハネス・グウター博士が監督した映画である。主役を演じるのは、「ワルツの夢」「第五階級」のマディ・クリスチャンス嬢であるが、そのほか「ファラオの恋」「因縁の指環」のダグニー・セルヴェス嬢、「朝から夜中まで」「ゼノアの騒動」のエルナ・モレナ嬢、ギュンター・ハダンク氏、監督としても知られているパウル・オットー氏、ハリー・ハルト氏、エリザベート・ノイマン嬢、等が主役を助けて出演している。(無声)

1927年製作/ドイツ
原題または英題:The Grand Hotel

ストーリー

或る大都会の中央にグランド・ホテルという大きな旅館があった。此のホテルにはアンニーという美人の女中がいるので中々の評判で千客万来という有り様であった。此のホテルに泊まっているお客の中にはスペインの唄い女セニョリタ・ラモラを中心として心良からぬことを企んでいる一団や、年中部屋に閉じこもってカードをもてあそんでいる不思議な老人や、絶えずソワソワとして落着かぬ男や、伯爵夫人とそしてその秘書と称する怪しい男女の一組や、夫婦子供みな背低く肥った一家族や、それから絶えず室内に篭居して研究に余念のない学者のプレトリウス博士があった。ある日此のホテルにスペインの一外交官が突然泊まることになった。セニョリタ・ラモラの一団は此の外交官から秘密書類を奪おうとして悪計をめぐらし始めた。一方学者のプレトリウス博士は研究資金に困って遂に一時の出来心でセニョリタ・ラモラの首飾りを盗んだ。然るに彼を慕って蔭ながら彼をかばっていたアンニーはその盗みの罪を避けようと苦心した。そしてホテルで催された仮装舞踏会の夜、悪漢一味を逮捕に警官隊が来て、ここに大騒動が持ち上がった。この騒ぎの間にもアンニーは一所懸命にプレトリウス博士をかばい、その真心がついに彼の心に通じたのである。

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