世の果

解説

「シャロレー伯爵」「エックスプロージョン」「蠱惑の街」と同じくカール・グルーネ氏監督作品で、台本も氏自ら執筆した。出演者は「メトロポリス」「懐かしの巴里」のブリギッテ・ヘルム嬢、「ムーラン・ルージュ」のジャン・ブラダン氏、「ファウスト」「シャロレー伯爵」のヴィルヘルム・ディーテルレルレ氏、「野鴨」「ライン悲愴曲」のアルバート・シュタインリュック氏、「どん底」「コリブリ」のヴィクトル・ヤンソン氏等で、キャメラに「王城秘史」「死滅の谷」「人類の進化」のフリッツ・アルノ・ワグナー氏が担当している。(無声)

1927年製作/ドイツ
原題または英題:At the Edge of the World Am Rande der Welt

ストーリー

バルカン半島の某国の国境近くの村にぽつりと一軒の風車小屋が立っていた。此の家の主人には長男ヨハンネス夫妻と次男のミハエルとマグダという娘があった。平和な此の粉ひき小屋へある日職を求めに立寄った男があった。人の良い主人は異議なく彼を雇うことにしたが此の男こそ敵国の間諜であった。そして風車小屋の設立記念の祝日に、村人達が集まって楽しい一日を暮らした時、突如敵軍は国境を越えて侵入して来た。次男のミハエルは血気にはやり敵軍の隊長に逆らって捕らえられ銃殺されることになった。ところがマグダの純真な美に心からの愛を捧げるようになった敵軍の中尉は彼を逃がしてやった。しかしこの家の使用人もマグダに心を惹かれていて、敵に内通したので、彼は銃殺された上に、風車小屋も焼き払われることになった。此の事件から中尉は裏切り者の嫌疑をかけられ、戦争が済んだらマグダと結婚することを誓って別れた。そして風車小屋が焼かれた日ヨハンネスの妻は男の子を産んだ。嬰児の顔を見ながら彼女はこれがやがて戦争に行って人を殺さねばならない男であることを悲しんだ。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く