アパッシュ(1927)

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解説

ドイツ、ウーファ社がフランス、ゴーモン社と協力して製作した映画で「巴里の暗影」の原作者であるフランシス・カルコ作の「パナム」Panameに基づいて、ウーファ脚本部のロベルト・ライネルト氏が脚色し、「春は悲し」をものしたニコライ・マリコフ氏が監督したもの。「人でなしの女」「生けるパスカル(1925)」のマルセル・レルビエ氏が総指揮者として製作に参与している。「幻影」「人でなしの女」のジャック・カトラン氏が主役を勤め、「ヴェニスの商人」「春の流れ」のリア・アイベンシュッツ嬢、「真夏の夜の夢(1925)」「心の不思議」のルート・ワイヤー嬢、「氷島の漁夫」「恐怖十年」のシャルル・ヴァネル氏が共演するほか、監督者マリコフ氏、オルガ・リンバーク嬢等も出演している。(無声)

1927年製作/ドイツ
原題:The Apaches of Paris

ストーリー

アメリカの富豪で社会改良家を以て自任するランプル夫妻は姪のジョーンを連れて道徳頽発しているパリを教化しようという目的で都の中の都のパリへやって来た。そして第一に訪れたムーラン・ルウジュの酒場でジョーンは自分の腕環を盗みに来たアパッシュ(泥棒)のアンリを、眉目秀麗であるところからパリ社交界の紳士と思い誤って知り合いとなった。アンリは仲間の女のサヴォネットに深く慕われていたが不図もジョーンの純美に打たれ恋を感じたので帰途のどさくさ紛れにすり盗った腕環を翌日自分が悪漢から奪還して来たといって彼女の許に届けた。そしてランプル夫妻が夜会を催した時にもアンリは招かれて出席した。そこにはアンリの仲間のベコオが下僕に化けて貴婦人達の宝石を盗みに来ていた。そしてベコオがジョーンのダイヤモンドの飾り留を盗んだ時、アンリはそれを奪い戻してジョーンにそっとかえしてやった。その翌晩望まれるままにアンリはジョーンとランプル夫妻をアパッシュの酒場へ案内した。そこにはベコオの一味もサヴォネットも来ていたがサヴォネットは嫉妬に堪えずベコオの陰謀に加担することを承諾した。ジョーンの手堤袋をアンリが預かっているのを見すましたベコオ等は無理にアンリを別室へ誘い込んで縛り上げ、手堤袋を奪い鍵を取り出してランプル邸へ空巣稼ぎに急行した。アンリに欺かれたと思ったジョーン等も帰途に就いた。サヴォネットにいましめの縄を解いて貰ったアンリもランプル邸へ急いだ。ベコオが忍び込んだ時には目星しいものは全部何者かが盗んでしまっていた。そして駆けつけたアンリと格闘をしている最中急報によって来た警官隊によって眞犯人は自動車運転手であることが判明した。かくて疑い晴れたアンリはゆるされてジーョンの婿となったのである。

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