フォードの難婚

解説

イギリスで有名な喜劇役者ウォルター・フォード氏の初お目見え映画で、氏自ら原作監督主演したもの。助演者はポーリン・ジョンソン嬢、フランク・スタンモア氏、チャールズ・ドーマー氏等である。(無声)

1928年製作/イギリス
原題または英題:Wait and See

ストーリー

職工のモンティーは年若き夢想家だった。だから五十万ポンドの遺産の相続者に指名された、という通知が舞い込んだ時の彼の悦び方は大変なものだった。五万ポンドの資金追加が調達出来ないで窮していた社長ウィントンの耳に此の噂が入ると、社長はモンティーを抱込もうと彼を晩餐会に招待した。接待役の社長令嬢ジョスリンの美しさにポーッとなったモンティーは二つ返事で五万ポンド調達を引受けた。ところが遺産相続の通知状というのは悪戯好きの仲間の職工がこしらえた偽手紙だと知ったモンティーは、すっかりしょげきったが、親友フランキーに励まされ社長の招待会に出席した。それから数日後ジョスリンに真剣な愛を感じ始めたモンティーは彼女に真相を打ち明けたが、ジョスリンはすべてを許してくれた。が納まらないのは恋仇のユースタス・モットルトーで結婚式の席上で社長にモンティーが無一文であることをぶちまけてしまった。面目を失ったモンティーは社長の旧友の金満家に五万ポンドの出資を頼もうと、飛行機を飛ばした。一方何も知らない重役連はモンティーを重役に就任させれば五万ポンドは無くてもよいと決議したので、社長はジョスリンと共に飛行機でモンティーのあとを追った。が彼等の飛行機は途中で墜落し二人は這々の態で小屋へ避難した。そこへ衝突した自動車があった。小屋も自動車も滅茶々々になったがモンティーも伴って来た金満家も無事だった。そして五万ポンドが出来なくても会社の重役になれると聞いたモンティーはジョスリンを抱いて乱舞した。

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