海の人

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解説

「エル・ドラドオ」に先んじて製作されたゴーモン社パックス映画で、バルザックの短編『海辺の悲劇』を映画化したもので、ブルターニュの漁村を背景として父と子の人間悲劇を描く。マルセル・レルビエ氏が脚色監督。「エル・ドラドオ」「美わしの王子」等出演のジャック・カトラン氏、「エル・ドラドオ」出演のマルセル・プラドー嬢「滴たる血潮」出演のロジェ・カール氏の共演になるもので、「嘆きのピエロ」出演のクレール・プレリア夫人も出演している。無声。

1920年製作/86分/フランス
原題:The Judgment of the Deep L'Homme du Large

ストーリー

ノルフは「海の人」と呼ばれる位海に親しみを持ち、それだけに町の人々に反感を抱いていた。しかるに息子のミシェルは海を嫌い町の誘惑に心を惹かれていた。復活祭の日ノルフは妻と息子と娘とを連れて祭礼に出かけた。祭りの歓びの中で憂鬱な息子の気を引立てようとした母は雑踏と塵埃とに眩んで倒れる。ノルフは娘と共に病人を伴って家に帰った。ミシェルは母の苦しみも知らぬ顔で居酒屋の唄い女リアの嬌笑に酔っていた。ノルフは沖に仕事に出ねばならなかった。家では娘ジェンナが一人で母を介抱した。居酒屋でミシェルは喧嘩を始め相手に斬りつけて遂に獄に投ぜられる。海から帰ったノルフは息子を保釈出獄させた。ミシェルの放埓は母の死後も尚続いて、姉の嫁資を奪うためにジェンナを傷つけてリアの許に行った。父は余りの事に息子を小舟に縛して海に流した。ノルフに悩みの日が続いた。彼は岩上に坐して海に対していた。ある日修道院に入っていたジェンナが喜んで父の許に手紙を持って来た。死んだと思ったミシェルが悔い改めて帰って来るとの知らせだった。岩の上に立って沖を眺めたノルフは重い口を開いた。「ミシェル……ミシェル」

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