賢者ナータン

解説

レッシング氏原作の同名の舞台劇に基づき、ハンス・カイザー氏が脚色し、「恐しき新婚旅行」と同じくマンフレッド・ノア氏が監督した。主役は「カリガリ博士」「カラマーゾフ兄弟」のヴェルナー・クラウス氏、「湖底の宝庫」等出演のカール・デ・フォークト氏及び新進のベラ・マスネイ嬢等である。聖戦の巨大なモッブ・シーンが見もの。無声。

1921年製作/ドイツ
原題または英題:Nathan the Wise Nathan der Weise

ストーリー

聖地エルサレムに回々君主サラディンの配下たる熱狂的サラセン人が雲霞の如くに攻め寄せ、聖地争奪のため東洋対西洋の大戦闘となったが遂にエルサレムはサラディンに征服される。此の時ユダヤ人の富豪ナータンの娘レチヤは、聖地保護の青年騎士に危難を救われてから恋しあう身と成ったが、人種の相違から二人の恋は許されなかった。ナータンはサラディンに向かい単に宗教の相違から戦争を起こすの不可なるを説き彼を感動させたが、恋に眼眩んだ青年はサラディンの許に赴きナータンを罪にせん事を勧める。ナータンは無言のうちに獄屋に繋がれる事に成ったが、騎士は一僧侶よりレチヤが自分の妹であり、又自分の父がサラディンの弟である事を聞き、ナータンを牢獄より出して我が罪を謝し、自分もナータンの許に走ってレチヤと幸福なる日を送る。

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