オペラ街四十八番地

解説

昨年暮れに製作されたフランスパテ本社の作品で、ピエール・ドクールセール氏原作、アリ・ボール氏、ジャン・ウォルムス氏、シモンヌ・フレヴァル嬢、ルネ・ファガン嬢の共演である。無声。

1920年製作/フランス
原題または英題:48 Avenue de l'Opera

ストーリー

女たらしで浮気な銀行家ジャン・ドーマは、イタリアの女で多情なシルヴィアを迎えてから深く彼女を愛した。力士トム・バックレーの情婦なる踊子ルルはトムの嫉妬に厭気が差し、ジャンの甘言に迷い込んでしまう。しかしレックスレーは之を知り、酔中激しくジャンと格闘した。翌朝ジャンの死体が発見され、明らかに自分が殺したとの意識はなかったが、只漠然と自分が犯人ではないかと怖れる。しかし嫌疑はジャンに負債あるカンシーに懸かったが、確証は勿論挙がらない。ピエールと云うかつて結婚を申し込んだ事のある男に勧められたシルヴィアは、カンシーに近附く、彼は夫人に対する恋心の起こるにつれ、今迄の放埒に似もやらず真面目になった。この愛情の表彰は夫人の心を動かさずには置かなかった。裁判は開かれた。ルルはバクスレーを告訴し、彼亦我が罪を認めようとした時、カンシーは愛するシルヴィアがジャンの未亡人だと知って、ジャンを殺したのは自分だと告白した。その理由はジャンが悪むべき詐りを以て結婚を約束した妹の仇を取ったのである。しかしシルヴィアは今は愛するカンシーを処刑する事が出来なかった。月日の経つにつれ、総ての煩悶は薄らいで、二人は希望に生きる事が出来よう。

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