仇討(1913)

解説

熱烈な恋愛と燃ゆる様な憎悪の念とを巧みにからませた深刻な劇。ドイツ特有の物淋しい染色と、欧州物に限られている美的な背景、美しいラストシーンが見物。出演俳優の名に付いてはキャストがないので不明。無声。

1913年製作/ドイツ
原題または英題:Vendetta!

ストーリー

コルシカの乙女マーリアナ・ペーオリーは兄がイギリスの海軍仕官と決闘して殺されしを怨み、伯爵ミューソ・ダネッテと老僕トマッソと共に兄の仇を探し歩く中ふとイギリス海軍士官エドウィン・アルコットと恋におち婚約までなすに至った。しかし此のエドウィンこそは自分の現在探し求める兄の仇敵であった。ダネッテ伯はこれを早くも看破し己のマーリアナに対する恋のかなわぬ意趣返しに相思の両人の結婚の夜マーリアナに初めて秘密を打ち明けてエドウィンに復讐せよと迫ったが返ってトマッソの刃の下に倒れてしまった。

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