ニュウ

解説

今米国にいるロシアの新進作家オシップ・ディモフ氏作の詩に基いてマックス・ラインハルト氏が脚色した舞台劇を映画化したもので、ラインハルト門下のパウル・ツィンナー氏が第一回監督映画として脚色監督し、ドイツの名女優エリザベート・ベルクナー嬢が映画初出演として主演した。対手役は「ヴァリエテ(1925)」「最後の人」等出演のエミール・ヤニングス氏、「我れ若し王者なりせば」等出演のコンラート・ファイト氏で、マルガレーテ・クップァー嬢、ニルス・エドワール君等が助演する。無声。

1924年製作/ドイツ
原題または英題:Husbands or Lovers Nju

ストーリー

ニュウは十六の少女で恋も知らぬ侭に中年になりかかっているお金持ちの実業家と結婚し、二人のなかには可愛いい息子も生れた。ニュウは今年二十二歳になり昔のような世間知らずではなくなっていた。そして、彼女はどちらかといえば虚弱な体質で、酒と脂濃い食べ物を嗜む肥満した夫の官能的な愛撫を好まない。彼女は夫を愛しているという気持ちにはなれない。ある夜の舞踏会の席上でニュウは詩人に会った。彼女は詩人と恋に陥ちた。彼女は夫と結婚する時に「本当の愛に眼醒めた時には私はあなたの許を去ります。」と約束していたのを盾に、夫の許可を得て詩人と同棲を始める。妻を失った夫はあらぬ女を抱いて憂さを払った。ニュウが本当の愛を詩人に発見したと思ったのも夢に過ぎぬと悟った時には、かの肥満した夫は仇し女と接吻していた。風と雨との烈しい冬の夜ニュウは詩人との想い出の岡の上から身を投げた。

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