自由の魂(1920)

解説

フランスのニースにあるルイ・ナルパ社の撮影したものをエクレール社が発売し、ユニバーサル社東京支社が輸入したもの。原作は「海底ニ万哩」と同じジュール・ヴェルヌ氏で、アンリ・フェスクール氏が脚色及び監督をした。主役は「戦争と平和」に主演したロミュアル・ジューベ氏。「ジュデックス」出演のイヴェット・アンドレヨール嬢、「恋のサルタン」出演のポール・ヴェルモワイヤル氏等である。(無声、全九篇)

1920年製作/フランス
原題:Mathias Sandolf

ストーリー

マチアス・サンドルフ、エチエンヌ・バトリー、ラディスラス・ザスマールの三人は、ハンガリーを独立させようと苦心する憂国の志士であった。彼等の通信に使用する鳩がサルカニーという男の手に落ちたため、サルカニーは銀行家サイラス・トロンサルと共謀し、マチアス等三人の計を賞金欲しさに政府に密告する。三人は捕えられて死を宣せられたが、獄中裏切者の名を知った三人は嵐の夜破獄したが、ザスマールは捕えられて殺され、バトリーも途中で追跡者の銃丸に斃れる。サンドルフのみは行方知れずになってしまった。十五年の後トロンサルはサンドルフの娘サヴァを自分の娘のように装ってその財産を横領しようとしていた。サヴァはバトリーの遺児ピエールと恋仲であった。東方のある国の王となり計り知れぬ富と力を獲てサンドルフは忽然姿を現わした。彼は復讐の鬼と化していた。過ぐる年の裏切者はサンドルフが痛烈な復讐に斃され、サヴァとピエールとは危地を救われて人生の幸福に酔い、サンドルフの正義の勝鬨は地中海の浪の上に高く挙った。

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