巨人コラン
解説
フランス文豪バルザック氏の原作の相当内容ある探偵劇で、時代が大分昔に取ってある。(無声、全二篇)
1919年製作/ドイツ
原題または英題:The Galley-Convict
ストーリー
第一部。元来極めて義侠心のあるコランという男は、自分と共にその役に服していたコルシカの一青年を助けて厳重なる船牢から脱した。しかしてラスチニャークという青年がヴィクトリンという少女と相愛していたが金の為め困難しているのを見て、少女の兄ヴァランタンと決闘し遂に彼を斃してその遺産をヴィクトリンに相続せしめたが、慧眼なる警視長官ペラードはこれを看破し遂にコランは捕縛される。死刑の宣告は下された。 第二部。コランは部下の援けで破獄し、西班牙のカーロスヘレラ僧正がパリへ向かう途中一行を殺害して彼自身僧正に扮装して入り込み、又コラリーと云う少女を囮に使い、ニューサンジャンという老実業家より大金を捲き上げた。しかるにヘレラ僧正の親友であるサラマンカ僧院長は早くもその偽物なるを看破してしまった。大胆極まりない流石のコランも百計尽き逃走しようと企てたが追跡者の為遂に射殺された。
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スタッフ・キャスト
- 監督
- ロフス・グリーゼ
- 脚本
- パウル・ベゲナー
- 原作
- オノレ・ド・バルザック
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